ベランダコーヒー瞑想編 その二
ゆっくり丁寧に音を立てずに淹れたコーヒーが入ったカップを片手にベランダに出ます。コーヒーを口に含むと、口から全身においしい幸せが広がっていくようです。
ゆっくり音を立てずにコーヒーを淹れる。
たったそれだけのことで、私の気持ちはとても静かです。風が全くない朝の湖面に反射する朝陽のように、あらゆることがきらきらして見え、
「このままの自分でいいっか」
と思えてきます。
ふと浮かんだ言葉があります。
「情けは人のためならず」
人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、という意味です。
それは、人に限らないような気がするのです。ものを大切にすることでも、同じ効果が得られると思うのです。
どうですか、やってみる価値はあると思いませんか。
瞑想編 その三に続きます。
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