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焼酎の新しい可能性とは?


焼酎×お茶の勉強会@NARITA YUTAKA中目黒


~あらすじ~  前回ソムリエの友人と集まって筆者の家にありすぎるウイスキーと焼酎の飲み会を開催した際、焼酎の話しで盛り上がり過ぎて「これは可能性しかない」という話になり、次回は焼酎だけ揃えて飲もうと今回企画

今回サブテーマとして掲げたのは

乙類焼酎の本気のお茶割

代々木上原SIOという話題のフレンチのソムリエ兼TEAテイスターをしている

ルレクゥール塚越君が前回もメンバーにいたので、大衆居酒屋によくある甲類の焼酎と大手メーカーのお茶を使ったお茶割とかじゃなくて、乙類焼酎と厳選して淹れたお茶のお茶割(もう少しかっこいい呼び方募集中)を次回実験してみない?と今回試したところ

かなり可能性を感じました。(塚越君ホンマありがとやで)

今回が実質第一回目の会だったのですが、今回良かったポイントはこちら

① 低い度数まで割っても焼酎は風味が残る
②人に合わせてalc%の調整が可能
③ 香りの焼酎と旨味のお茶との融合で新たな味わいに
④ 酔いが緩やかで量が飲める(ランチや酔いたくないシーンに
⑤ 焼酎に色はないがお茶割は色でも楽しめる=レストランシーンの可能性
⑥ ワイングラスが香りも採れて良い

今回選んだ焼酎はこちら

①綾紫印 芋焼酎
②紅東印 芋焼酎
③白豊印 芋焼酎
④蔵の師魂 新焼酎 芋焼酎
⑤刀 原酒 2003VT?芋焼酎
⑥晴耕雨読 甕15年熟成 芋焼酎
⑦農家の嫁 焼芋焼酎 黄金千貫
⑧農家の嫁 焼芋焼酎 紫芋
⑨天草 特酎 麦製
⑩特蒸泰明 麦焼酎
⑪豊永蔵 華吟 米焼酎
⑫豊永蔵 自我田 米焼酎
⑬たかたろう 黒糖焼酎
⑭長雲 一番橋 黒糖焼酎⑮
ダバダ火振り 四万十大正
⑯豊永蔵 奥多磨 シェリー樽7年⑰AKAYANE 冬 ジン

最初焼酎テイスティングしたのち、お茶割に移りました。

お茶はこちら↓↓↓コメントは塚越君

①福岡 八女茶 (奥八女 矢部村) やまかい(品種 やぶきたの自然交雑実生の1つ) 原島茶師

カテゴリーとして八女茶(煎茶)にあたるが、過度に旨味を強くする作りや科学肥料に頼ることなく栽培を行っている。また雪の降る茶園として標高の高さ、フィールドに合わせた品種を活かすお茶作りにも定評がある。

②ネパール ジュンチヤバリ茶園 2017
HRHT(ハンドロールヒマラヤンチップスの略 最上ロット キュベ)

インド ダージリン地方の隣の国 ネパールの紅茶。紅茶はダージリンが最高を覆すことのできる作り手。ネパールなのでダージリンのような作りにこだわることなく数多くの品種(日本、台湾、中国…)多くの作り手との交流を行っている。ジュンチヤバリは築きあげた技術と多くのレシピを持つ茶園。うんか という小さい虫に噛まれた 特別な葉を 手摘み手揉みで 製茶されたこのロットは蜜のニュアンス、トロピカルな印象の中に清涼感をあわせもつ。

③ラプサンスーチョン
武夷正山小種 無煙式

いわゆる 正露丸の香りのするラプサンスーチョンではなく、1番クラシカルな煙をあてない作りのもの。茶葉のポテンシャルと火入れのバランスで生まれる深い味わい。他に松の木に濡れ布巾を当てて煙をだすものや松ぼっくりを仕様するもの、また香料を使う偽物などもある。

④熟茶 蔵三年熟成
宮崎 五ヶ瀬 宮崎茶師

硬葉 (こわば) を使って作られたお茶を、作り手の蔵にて3年寝かせ、再度火入れをした特別なお茶。熟成からくるミルクのような香りに、焙煎の火入れのニュアンスが合わさり生キャラメルのような印象になる。

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八女茶 やまかいの青いトーンに華吟の吟醸香を合わせるとメロンっぽい瓜のニュアンスが強調されたり、

塾茶のまろやかさ、香ばしさと芋焼酎の甕15年熟成の土っぽさを重ねたり、

ジュンチヤバリ農園の紅茶が持つ、蜜のようなトロピカルな香りに栗焼酎の栗比率の高い4年半熟成の穏やかな甘味を合わせたり、

ラプサンスーチョンの乳酸系のニュアンスに、紫芋 焼芋焼酎のシラーの様な香りとジアセチル(笑)

芋焼酎ベースで柑橘を効かせたジンとやまかいを合わせると、鮮やかに柑橘の香り!これは素晴らしかった

また今回面白かったのは紫芋系の香りをワインのプロがシラーっぽいと捉えていた所。

こういうREMIXが本当に勉強になる。

醸し人九平次の九平治さんも仰っていました。

遣唐使時代から続く進化の鍵はREMIXだと。

そして「discover カバーを、外せ」と。新しい発見は見えている景色の中にある。


もう少し掘っていくと、そのシラーの特徴香はロタンドンという成分ですが、芋焼酎のリナロールも調べてみたらロタンドンと同じモノテルペン系、、

焼酎とお茶の可能性はもっと掘り下げる必要があるなと感じた会でした。

次回は焼酎の造り手にも是非参加してもらいたい。

また第二弾を企画します。 

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