フィリップパカレ スペシャルテイスティング 2016.17年〜赤編〜
フィリップ パカレ スペシャルテイスティング〜赤編〜
パカレと言えばDRCの醸造長にオファーされた自然派を代表する造り手だが、造るワインを飲むと自然派を売りにしていないことがよくわかる。
自然派とまとめて良いような品質ではない、めちゃくちゃレベル高い。
（北海道の平川ワイナリーの平川さんもDRCの醸造長にオファーされてるけど）
閑話休題
白に続いて赤のテイスティング
赤も今飲むなら17年が素晴らしい。
アルコールが12.5%平均で軽やかで開いている。
ハイアルコールや過度の濃さはもう必要ないな
ムーランナヴァン 2017 上代7600円
2013年に取得。香りは華やかでブルーベリージャム、赤系果実、松茸、鮮やかな印象。
アタックはシルキー、綺麗だが、中間からのタンニンが細かく、ビシッと入る、
**後口はタンニンがしっかり、熟成向け。 **
小学生の頃先生に言われた、お前は大器晩成型だ、と言う言葉を今思い出しました。あと何十年やねん。
はよ来い。カモン
ムーランナヴァン2016 上代7600円
香りは落ち着いている、黒系果実。
アタックはパワーがあり、タンニンも大きい、酸味も強い、中間は太く、後半にしっかりとミネラル、余韻が伸びる。
かなりタンニンがしっかりしているので、寝かさないとすぐ飲むのは難しいかもしれない。
ムーランナヴァンの長熟力は半端無い。
コルナス 2017 上代12000円
香りは華やか、血の妖艶な印象、ベリーのニュアンス。
アタックは軽やか、酸味も綺麗で中間はきめ細かいタンニンが細く伸びる。
余韻も綺麗で エレガント。シラーとは思えないエレガントさ。
これはやはり素晴らしい。 妖艶。
コルナス2016 上代11000円
香りは落ち着いており、獣感がわずか、含みは華やかでベリーなどが入り混じる松茸。
アタックは滑らかでしっかり、中間から軽やか、後口は粒の大きいタンニン。
**エレガントさを求めるなら17年。 **
ラドワ 2017 上代9800円
16が初ヴィンテージ。樹齢50年。石灰岩盤に赤い粘土の土壌。
香りはチャーミング、赤系果実、わかりやすい華やかさがある。
アタックは果実味柔らかく、フレンドリー、中間から細かいタンニンと、余韻も綺麗で軽やか。
**これは非常にわかりやすい。パカレの新しいチャレンジとして良いと思う **
ジュヴレシャンベルタン 2017 上代12000円
香りは華やか、赤系果実、明るいキャラクター。
アタックはフレッシュ、フルーティにさえ感じる、中間から鉄分が伸び、余韻のミネラル感と鉄分。
タンニンはきめ細かいが、口蓋に張り付く。エレガントな味わい。
**これぐらい綺麗なジュヴレイシャンベルタンはあまりないのでは。 **
ジュヴレシャンベルタン 2016 上代 11500円
ジャーキー、肉感、スパイス、黒系果実。
アタックは凝縮感があり力強い。ビシッと引き締まるタンニン。
まだまだ若い、酸味もしっかり、余韻も下に沈む、タンニン強い。
ポマール 2017 上代12400円
香りは黒系果実、ほのかにキノコ、動物的要素もある。
アタックはジューシー、果実味と酸味のバランス良く、綺麗な余韻。
タンニンも歯に張り付くが、きめ細かい。味わい軽やか。
**薔薇的華やかさ **
ニュイサンジョルジュ 2017 上代12800円
香りは黒系果実、しっとりと落ち着いている。含み香はスパイス、湿った土。
アタックはタイトで硬い、中間もミネラリー、後口は大きく硬い。
ニュイサンジョルジュ2016 上代12000円
香りはほのかに酢酸。ニス、ザクロ、赤系のニュアンス。
華やか、アタックのニス、果実味は穏やか、まだ開いてない、タイト、ミネラリー。
ラドワ プルミエクリュ レ ジョワイエール2017 上代13800円
初リリースとなるプルミエクリュ。樹齢５０年。ラドワでも珍しい急斜面の畑で、石灰岩比率が高い。
香りは華やか、鮮やかでくっきり、松茸、樽の香ばしさも出てくる、
アタックはエレガント、まだ全然硬いがポテンシャルはしっかり感じる。
中間、後半も硬さが続く。集中力、密度がある。これは寝かせないと意味がないワイン。
今回の発掘はラドワだな。
どちらもめちゃ良い。二兎を追いたい。
追うと失うけどね。
アロースコルトン プルミエクリュ2017 上代16200円
香りは赤系、紫蘇など鮮やかな印象。
アタックはフレンドリー、果実味がわかりやすく、酸味も爽やか。
中間から旨味とミネラル、余韻は酸味の大きいフィニッシュで、長熟向き。
**すでに開いてもいるので今飲んでも美味しい **
ポマール プルミエクリュ 2017 上代18000円
香りは華やかで複雑、スパイスが入り混じる。
アタックは華やかで、酸味もしっかりタイトな味わい。
ミネラリー、余韻はカチリと、
ポテンシャルが高いんじゃ〜
ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ オー アルジラ 2017 上代18600円
アルジラってなんか良い。響きが。
香りはフレンドリー、ややチープな印象。ブルーベリージャム、スパイス。
アタックはフルーティ、華やかな含み香、酸味が効いていて、フィニッシュは酸味主体。
カチリとしたミネラリーな余韻。
ブラインドで、ニュイサンジョルジュって思ったらいつか言いたい
もしかして…ニュイサンの…
アルジラ？
シャンボールミュジニー プルミエクリュ 2017 上代 24000円
樹齢50年、ボンヌマールに隣接する レ サンティを中心にレ フュエをアッサンブラージュ。
石灰が強めの土壌。香りは華やか、優しい印象、黒系果実。
アタックは密度、凝縮感があり、エネルギッシュ。全要素が大きく、中間は酸味主体、後口は太い大きな余韻。
ポテンシャル高い。 ええワインどす。
シャンボールミュジニー プルミエクリュ16 上代22800円
香りは華やか、妖艶さがある、ほのかに土っぽい印象。
アタックは凝縮感があり、パワフル。中間は酸が綺麗でシルキー、太い余韻。
力強く、タンニンもしっかり。
コルトン グランクリュ ブレサンド2017 上代37800円
香りの量がめちゃくちゃ多い。珈琲、黒系果実、スパイス、鮮やかで力強い。
アタックは集中力があり、若くてもめちゃくちゃ旨い。果実、酸のレベルが高く、長すぎる余韻。
ボディのあるピノで香りも華やかで開いている。
これスーパー美味い。
珈琲的なフレーバーは畑の特徴か
これはプロの珈琲屋に飲んでもらって、産地と品種、焙煎度合を聞きたい。どこの感じがする？って。
ワイン代は割り勘しましょう
コルトン グランクリュ ブレサンド 2016 上代36000円
16年が初ヴィンテージ。樹齢65年で斜面の中腹に位置する東向き区画、
コートドニュイのグランクリュとは全く違う個性を持っている
関西と関東みたいな。そりゃ違うわ
香りは調和してきている。珈琲、乾いた黒系果実。少しまとまってきている。
アタックは華やかで力強く、タイト、味わいの要素が多い。ボディの太さ、ミネラルの量。
完成度の高いワイン。
エシェゾー グランクリュ 2017 上代 46000円
香りは華やか、赤系果実にスパイス、鮮やかな印象。
アタックはスパイス感、引き締まった果実味で酸しっかり、華やかエレガント。
中間のミネラル感、後口のタンニンの綺麗さ。
**まだ全然若い。香りも味わいも開いていない、現段階では中身が理解できない **
私には君の言ってることがわからん。年齢離れすぎている新入社員みたいな。
エシェゾー グランクリュ 2016 上代43800円
香りは17と比べて妖艶さが増す。華やかさと、ミネラル、スパイスのニュアンス。
アタックはこちらも硬くタイト、そのまま中間、後半まで繋がる。味わいの構造はカチリとしている。
酸味のレベルも高い、ミネラルもある、どのように変わるか。
何を言っているんだ君は
クロ ド ヴージョ グランクリュ 2017 上代48000円
樹齢50年、ヴォーヌロマネ側の区画、粘土質土壌。
香りは黒系果実、オリエンタルスパイス、アニスが混じる。
香りのトーンが上ではなく、低い。アタックは果実味が明るくチャーミングな印象もある、酸味、タンニンはパワーがある。
余韻の硬さ、ミネラル感。近づきやすい味わい。
これね、めっちゃアニス入るんですわ。これだけ。
クロ ド ヴージョ グランクリュ2016 上代46800円
香りは閉じていて、暗い。アタックは綺麗な果実味、中間からのタンニンのグリップが強い、
後口の太さ、強さ、余韻の長さ。ボディがありながら、まだ開いていない。熟成のポテンシャルがある。
どれぐらい開いてないかというと、2時まで飲んで朝6時に起きて出社準備する時の私の目ぐらい開いてないです。もう少し寝かせてあげたい…あと4時間…
ルショット シャンベルタン グランクリュ2017 上代55000円
今回の神的ワイン
樹齢45年、粘土質石灰質土壌だが、粘土質は少なめで石灰質が多い。
香りは可憐、鮮やかで、奥に潜んでいる繊細さ、赤系果実、梅。恐ろしく上品で明るい。
アタックは透明感がある、旨味も綺麗、鮮やかにさえ感じる。
酸味もエレガント、中間のきめ細かさ、余韻の美しさ、綺麗なミネラル。
比類なき品の良さ。
素晴らしい。日本料理、鮨の繊細なお店でも問題なく使用できる。
お椀にさえ可能性があるのでは、と思った１本。
もう一度言おう
比類なき品の良さ。テストにでます。
リュショット シャンベルタングランクリュ2016 上代 49800円
香りは回すと立ち上がる、赤系果実の鮮やかな香り。
アタックは開いている、果実味が明るいが、重くない、美しいワイン、繊細。
酸味の輪郭があるが細い、ミネラルに支えられたワイン。
17の方が開いているが、こちらも極上
エレガントの極み。
大変勉強になりました。
良いやつめちゃくちゃあったし、ペアリング試したいやつ多数。
とりあえずアレとソレを入れよう。
#日本酒 #酒 #sake #japanesesake #ワイン #wine
#食べ歩き
#食べ歩き好き #食べ歩き好きな人と繋がりたい #foodlover #グルメ #グルメ部 #japanesefood #日本酒好きな人と繋がりたい #フィリップパカレ #ルショットシャンベルタン #ブルゴーニュ #安藤の太鼓判 #平川ワイナリー