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人生の浪費の正体
2024年10月20日
「時間の使い方」
については、これまでたくさんの本で紹介されてきました。
私も過去に何度か書いていたと思います。
『誰もが平等に持っているはずの時間を、どう有意義に過ごすか?』
というのは、全人類にとって最も興味深いテーマの一つだと思います。
それなのに多くの人々は、
『やるべきことを先延ばしにして、スマホゲームやSNSで時間を潰して、
後から後悔する』
ということを繰り返しています。
私も、やるべきタスクがあるのに、
家に帰ったらビールを飲みながらゲームを始めてしまうことがあります。
なぜなのか?
本日は、その一つの答えを与えてくれる本をご紹介します。
あっという間に人は死ぬから
「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方
著:佐藤舞
![](https://assets.st-note.com/img/1729427770-XoltLpE9gcRs16SAWwDTNMyk.jpg?width=1200)
この本では、
時間を浪費する根本的な原因について明確に書かれています。
①死
②孤独
③責任
この3つの不安を避けるために、無意識に自分に嘘をついて行っている行動が、
間違った時間の使い方を生み出しているのです。
①死
人は必ず死にます。
しかし、死を常に意識していたら、
その恐怖や絶望感で何もできなくなってしまうため、
死や老い、病の恐怖から目をそらして生きています。
死の不安を紛らわすために、ゲームなどに没頭して悩まないようにしているのです。
②孤独
人は本来的に孤独です。
命が一つだけである限り、他者に100%理解してもらうことは不可能です。
たくさんの人と関わっていても、根本的には孤独から抜け出せません。
③責任
自由と責任は裏表です。
自由に生きられるにも関わらず、
その責任を負いたくない気持ちが強くなると、
他人に決めてもらうことで責任を回避しようとします。
「周囲に同調して、自分の意見を言わない」
「失敗した時には、他人や環境のせいにして不安を紛らわせる」
といった無意識の行動は、
自分にも他人にも嘘をついている状態です。
これが、「人生の浪費の正体」なのです。
では、「人生の浪費」をコントロールし、
「有意義な時間の使い方」を見つけるためにはどうすればよいのか?
それは、
【自分自身の「価値観」を明確にすること】
です。
「価値観」は、人生のコンパスのようなもので、
価値観に沿って行動することで人生を充実させることができます。
ここで大切なのは、「価値観」=「ゴール」「目標設定」ではない、
ということです。
「日々の生活に取り入れられる習慣的で主体的な行動」
に結びつかなくてはなりません。
この本では、自分の価値観を探るための様々なワークが用意されています。
・困難な体験を振り返る
・子供の頃を振り返る
ことで、自分自身の価値観を見つけられるようになっています。
例えば、
「過去の困難な体験を書き出す」
→
「それをどう乗り越えたのか?」
「その時に感じた気持ち」
などを書き出していって、自分の価値観を見つけていきます。
私の価値観は以前から決まっていて、
(「7つの習慣」を読んで「自分憲法」を決めました)
【挑戦】新しいことを学んで、行動する
【自由】やりたい事をやって、楽しく生きる
となっています。
改めてこちらのワークをやったことで、見直す良い機会になりました。
何かに迷った時には、この価値観に立ち返ることで、
本質的に進むべき方向性が見えてくるのです。
自分の価値観を明確にすることができれば、
「3つの不安」による時間の浪費を減らして、
今よりもっと有意義な時間を過ごすことができるはずです。