好きの追求でSDGsを身近に。ヨットの帆を使ったバッグとは?
こんにちは。&love編集部の咲希です。
SDGsという言葉を最近よく耳にしませんか?
自分でもできることなら取り組みたいけど、難しそうでハードルが高いと感じる方も多いと思います。正直、私もつい最近までそういった気持ちでした。というわけで、SDGsに関連する商品や作品をうみだしている職人さんからお話を聞き、楽しくSDGsと関わるアイデアをいただいてきました。
今回お話を聞いてきたのは、「Watts JIYUGAOKA」オーナー兼bag職人の栗田敬子さん。おしゃれなだけじゃないWattsのバッグの魅力に迫ります!
Wattsの商品について教えてください!
「Wattsの商品はヨットの部品のみを使用していて、ひとつずつ愛情を込めて手作りしています。バッグの生地はヨットの帆にあたる部分で、新しい生地を使っていますが巾着などは端切れを使用して作っています」
可愛いバッグたちが全てヨットの帆を使用したものだとは驚きました。
生地以外の部品も細部までこだわり抜かれたバッグのようで...。
「金具や糸までヨットに関連する部品しか使っていないので、すごく丈夫で30年以上使ってくれているお客様もいます。使えば使うほど手に馴染んできて味わいが出てくるバッグです」
栗田さんがWattsのbag職人になろうと思ったきっかけが気になります!
「私が小学生の頃に、父が葉山でWattsのバッグを買ってくれたのがWattsとの出会いです。その時からWattsのバッグが大好きで、何十年もユーザーでした。子どもを出産して仕事をやめたくらいから、ほぼ毎日往復5時間かけて三浦半島にあるWattsへ通い続けて技術を学び職人になりました。Wattsが好き!という気持ちだけで突き進んだと思います」
小学生のころからWattsを愛し抜く気持ちが栗田さんが作るバッグにとても表れているなと感じます。今の店舗も一目惚れに近かったとか。
「高校生の時からのホームグラウンドである自由が丘で、この可愛い古民家と出会い店舗をオープンしました」
購入してくれる人に願うことはありますか?
「ぜひ長く使って欲しいと思います。流行りだからとか、好きな有名人が持ってたからとか購入のきっかけはそれぞれでいいと思うんです。でも、実際に店舗で楽しく会話をしながら商品のことも知ってもらって、商品を気に入って購入してもらうことで、愛着を持って長く大切にしてもらえるといいなと思っています」
やはり、今回の取材もですが実際に店舗へ来て会話をすることってとても素敵なことだなと感じました。
「実際に使って良さを実感してくれてまたリピート購入したり大切な人へのプレゼントにしていただくのも嬉しいなと思います。通気性も持ち合わせているので、しまっておいても匂いやベタつきなどもありません。もし、2・3年使って飽きても絶対に将来つかえるので、捨てないで欲しいです。長く使っていただくために修理対応もしてるので、お気軽に相談してください!」
端切れを使用したり、長く使用できる丈夫なバッグはエコやSDGsに繋がってくると思いますが、ご自身がSDGsに関わっているという意識はありましたか?
「バッグを作り始めた頃は、そういうことは全く考えていませんでした。
最近、若い子たちがそういった視点からWattsに興味を持ってくれたりしていると知って、そこで気づかされたと思います」
なるほど。
若い世代の人たちは見た目や機能性だけでなく、SDGsの視点からも見ているのですね。
「昔は【サステナブル】とかそれこそ【SDGs】って言葉もなかったので、今の時代と言葉がWattsの商品を説明しやすくしてくれていると感じますね。私の場合、好きなものしか持たないという性格を追求していたら自然とエコに繋がっていきました」
楽しくSDGsに参加したいという人へオススメの取り組み方を教えて欲しいです。
「【好きなことを続ける】とか【好きなものを持ち続ける】ことだと思います。例えば、好きな洋服だけど着れなくなったものを捨てるんではなく売るでもなく、ちょっと鞄に作り替えてみようとかそういうことだと思うんです。好きだからこそ長く続けられるし、大切に使うことができるので、全く新しいことにチャレンジするのも素敵ですが、自分の【好きなこと】に焦点を当ててみたら答えが見つかるのではないでしょうか。そのほうが楽しいし始めやすいと思いますよ」
店名 :「Watts JIYUGAOKA」
住所 :東京都世田谷区等々力6丁目1-3
営業時間:12:00-16:00(変動あり)
定休日 :火曜日(変動あり)
※Instagram(@wattsjiyugaoka )で毎日の営業時間をお知らせしていますので、ご来店の際はInstagramの投稿をご確認ください。