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両方フルタイム、今のところベストな家事分担
家庭のかたちは様々ですが、うちの場合はどう考えているかというと
シェフ二人のレストラン
です。
家庭の運営について、1件のチェーン店ではない、町の個人商店的なレストランを運営するように考えています。ミシュランの星をとれなくても、食べログの点数は3ちょいぐらい、気に入ってくれる常連さんでなんとかもっているみたいな感じですかね。
うちはただいま1歳の男の子がいて、夫婦ともにフルタイムです。配偶者もわたしもコロナ禍ということもあり、ほとんど在宅勤務です。
新婚から割と長めの2人だけの生活、出産、育児を体験してその時ベストな家事分担について試行錯誤してきたお話をさせていただきますね。
得意な方、こだわりのある方をやることでなんとなくそれでよかった新婚時代
二人暮らしが長い同士での結婚だったので、どちらかが家事できないorやらない問題は勃発しませんでした。
わたしが結婚を決めたきっかけが、恋人時代に配偶者がわたしのマンションに遊びに来て、つまってたベランダの排水口を見事に掃除した、ということでした。苦手なエアコンの掃除とか、風呂のカビ取りとか、壊れた網戸の修理とかいうルーチンというより、突発的で手先の器用さと攻め方を考えないといけない系の家事がわたしが苦手だったので、この人が家にいたらなんて便利なんだろうか・・・みたいなときめき(?)を感じたからです(色気なくてすみません)
わたしが激務で深夜帰りも。余裕があるほうがやるスタイルに
わたしが転職して、仕事がかなり忙しくなってきてから、分担のスタイルが変わり出しました。以前は早く帰った方が晩ご飯を作る、だったのですが常にわたしが遅いので毎日配偶者がつくることになりました。
元々洗濯と洗い物が好きな配偶者(アライグマとわたしに揶揄されている)が後片付けをすると、配偶者に負担が偏ってきて、わたしの仕事が忙しいといいながらも、二人の間あいだでなんとなく不穏な空気が漂い出しました。
またこの時、収入がわたしの方が多かったのと、昭和のサラリーマン的な働き方が考え方にも影響をしはじめたのか、まあ、より働いている方が家事やらなくてもよいでしょ、みたいな感覚になってしまい、おっさんみたいな振る舞いをしていたと思っています(ちょっと反省)
だから仕事しかやってなくて、家事と育児全部奥さん、みたいな男性の気持ちが恥ずかしながらわかります。長時間労働すると、身体的な疲労が考え方にも影響してフェアに考えられなくなってしまう感覚。より稼いでいる方が偉いんだとか歪んだ認識に心と身体を任せてしまうと、もう、そのぬるま湯から抜け出すのがしんどくなってしまうんですよね・・・
ということで、家事かたよりの緩和対策として、食洗機を導入したり、便利な家電を導入したりして家事全体の総量を減らすということはやりました。
また、もっぱら自分が担当していた料理に関しても、週末にたっぷり常備菜をつくって、週中はお味噌汁作るぐらい、みたいなスタイルを築きました。
お味噌汁というのは優秀な食べ物で、ほぼすべての食材を具にして適当に組み合わせても、だしと味噌がなんとかしてくれるという素晴らしい料理です。
とはいえ、家事分担はかなり配偶者に傾いていて、配偶者は自分の時間がとれないことを嘆き、わたしはそのぬるま湯につかる惰性が快適でありつつも、でもどこか後ろめたい感じがしてなんだか居心地が悪かったです。
出産直後、配偶者作った冷製スープにぶち切れたわたし
出産を経て育児が家事に追加されると、出産して2ヶ月は配偶者が育休をとったので、わたしが育児、配偶者が家事全般という分担で新しい生活をスタートしました。
以前に記事にもしましたが、とにかく産後すぐはメンタルがよくなかったので、何に対してもイライラしてしまって、また生活の変化と初めての育児にも上手くなじめなかったように思います。
寝不足になりながら、子供に吸われてヒリヒリする乳首に悩まされてなんとか子供を寝かしつけているわたし。
一方で配偶者は仕事を休んで時間があり、もともと凝り性なのでいろいろ料理に凝り出して、ある日テーブルにでたのが、ビーツの冷製スープ。
きれいなピンク色、おまけにワイングラスに入れてご丁寧にイタリアンパセリまで散らして、テーブルにならべてインスタにあげるのか写真撮影・・・
そのウキウキした配偶者の姿を見たわたしは、一気に感情が高まってブチ切れました。
「わたしがこんな大変なのに、あんたは何なんっ?育休はおまえの料理の腕をあげるためにあるんちゃうねんでっ」
そしてその月の食費は、コリに凝った料理をつくったせいか通常月の2倍に膨れ上がり、わたしをまた激怒させました。
あとから考えれば、ほぼすべて家事をしてくれて、育児も母乳をやるのと夜泣き対応以外はちゃんとやってくれた配偶者は、よいパートナーだったのかもしれません。
でもあの時のビーツの冷製スープは許せなかった。
多分一生、わたしはあのときのことを忘れずに、呪いつづけると思います・・・
家事に育児が追加。どっちも最低限できるのが今の正解かな
出産してから時が経過していくにつれ、わたしの体力もメンタルも回復してきました。
そこからあらためて家事や育児の分担を考えたのですが、
得意な方をやるけれども、基本的には二人とも全部できる
が一番よかったかなと思います。
特に育児はどちらも最低限できないと、ママがいないと、みたいなことになって母親を子供に24時間縛り付けることになります。
どちらかが1日でもかけると運営できない、そんなことにならないように、わたしたちの家庭は「シェフ二人のレストラン」みたいな運営スタイルになっています。
シェフが二人いると、一人が病気のときでもワンオペですがなんとか乗り切れて店を閉めることがなくしのげるでしょう。
そんな感じでうちも運営していければと思っています。
だからミシュランの星も食べログ高評価も目指さずに、相手が苦手なほうをやって仕上がりが微妙でも(配偶者の料理はなにかが欠けることが度々ある)見ていて手際が悪くとも(わたしのが食洗機に食器を入れると配偶者はイライラする)でも、なんとか営業をつづけていくことを目標としています。
家事分担の遍歴から学んだこと
こういう試行錯誤を状況がかわるにつけて繰り返してきたわたしたちですが、仕事のやり方でもプラスになった部分もたくさんあると思っています。
自分が完璧主義すぎるとまわりはついてこれなくなるし、不得意なことは得な人に任した方が上手くいくし、丸投げだと相手の気持ちや、いざという時まわらなくなるし、など。
また、いろいろと試行錯誤していく過程を踏むことで、チームの絆が強くなったり、相手への理解が深まったりと得ることも多かったと思います。
家庭の運営もチームワークなわけですから、そこで学んだことを仕事にもプラスできるのはとってもよいサイクルだと思いましたね。
ここまで読んでくださいましてありがとうございました。みなさまの、家庭での試行錯誤も応援しています。
それではまた次の記事で。ごきげんよう♪
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