ANDE NUTTE

詩と古着と珈琲が好き。アートディレクター・デザイナー・1児の母。パーソナルに生まれるものに『ANDE NUTTE(アンデ・ヌッテ)』と名を付けています。 https://www.instagram.com/ande_nutte/?hl=ja

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詩と古着と珈琲が好き。アートディレクター・デザイナー・1児の母。パーソナルに生まれるものに『ANDE NUTTE(アンデ・ヌッテ)』と名を付けています。 https://www.instagram.com/ande_nutte/?hl=ja

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「わ か り ま せん!」

3歳の娘が放つ言葉に、心救われることが多々ある。 その中のひとつが、これ。 「わ、か、り、ま、せん!」 夫が講義用の原稿を音声入力で書いていた時に、文章の末尾ごとに差し込まれる娘の合いの手。 夫「〜な環境において〜という問題があげられるが、その改善策は…」 娘「わ、か、り、ま、せん!」 夫「〜といった中で、最も重視すべき点は…」 娘「わ、か、り、ま、せん!」 もうこれ最高じゃないですか? 原稿がなかなかまとまらない〜〜と苦戦している夫に反して、潔さ百点満点の

    • 人生の回数

      先日、統計学的な占いを習得したという知人から、「あなたは人生4回位は経験している精神的熟年者」と言われた。 私は色んな事に迷うし、心の沸点も低めの感激屋で、熟年感に全くピンとこないのだけど。 もしくはこれまでの前世4回もこんなにワチャワチャと生きてきたのだろうか。 私はいつも出掛ける時に、メインの目的の他に、これ読めるかな、とか、隙間にちょっと編めるといいかも、とか、まぁ日記は書きたいよね、等々、色々と鞄に放り込んで、結果だいたいそれらは触れられる事もなく、シンプルに重量ト

      • 悲しいね、って受けいれること。

        昨晩、娘が泣きました。 娘は5歳で、お風呂に入る前に幼児向けのキッズワークをやりたいと言って、一冊夢中にやり、最後に「できたシール」を貼っていました。 メダルのようなシールと、その形のシルエット。 シルエットの形に沿って、ピッタリと貼りたかったのに、ちょっとズレてしまったというのです。 見てみると、確かに少しズレてるけど、ほんの少しです。 娘「あーー悲しいよーー悲しいよーー」 私「え、きれいに貼れてるよ」  「ちょっとズレちゃってもいいんだよ」  「ピッタリ貼れるよう

        • チラ見えな私の日々、他人の日々

          あした、41歳の誕生日を迎えるので 私の40歳を振り返ってみた。 日記につらつら、この1年の要約を書き出すと、改めてグネグネの道を走り抜けたような一年だったなぁと思う。 40代スタートの大人なプレゼント、自分自身の迷い、家族の心配、身近だったはずの人との距離感、病気と入退院、変化した身体と、再熱したお洒落心、焦りや自己叱咤の沼地と、甘えの解放、人との繋がりが途絶えたり、消えたり、改めて結ばれたり。 障害物競争の、障害物をどれもよけることなく、よけられず、その全部を両脇に

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        「わ か り ま せん!」

          2022.8.30

          秋の風、夏の終わり 急な低気圧で二度寝 眠りこけて14時 強めに噛んだ舌 薬、ゼニスブルー 泥だらけ、くしゃみ、 綺麗な花を摘むおじさん 掠れたアイブロウ 保育園のお迎え 手首にかけたマスクに雨 始まらないポッドキャスト エルサの絆創膏 娘のてのひら ヒグラシの声 くぐり抜けて帰宅 舌辛くてバナナジュース 早めに一人寝のつもりが隣に娘 どこでもすべすべの肌 クーラー無しでいけそう 扇風機レベル2で おやすみ

          diary

          元々書いていたのは詩であった 気分にあわせたペンの色 たまにはスモーキーピンク よく出てきた赤いボールペン 私はあれをどこで書いていたんだろうか いつもいつもさみしくて 毎日を書き留める それは半分は本当だったけど あと半分はファンタジックに飛んで いつでも逃げ出せる武器だった *昔の日記から

          メルカリ、見知らぬ先輩

          【先程受け取りました。迅速なご対応、ありがとうございました。サイズ、デザイン、風合い、とても気に入りました。子育ては大変だと思いますが、頑張って下さい。私はとっくに卒業した者です。またご縁がありましたら宜しくお願いします。】 ・ 子どもが産まれたあと、一変する生活の中で、メルカリは私の癒しだった。 なかなか長く寝ない子で、私も初めてだったから、自分の時間は本当に無かった。夕方頃に大泣きの末、ソファの授乳で寝落ちたら、出来るだけ長く寝てもらおうと、私はなんとかその姿勢を保

          メルカリ、見知らぬ先輩

          ごはん

          おなかがすいているし 食べたら美味しいし あーこの人参の形かわいいなぁとか気づくから 明日と、その次も きっと大丈夫だ

          師走って、 4冊目。

          「日記が無い!日記が無い!」 出掛け前の私は叫びながら焦っていた。 今年からつけている日記がある。 A5サイズのLIFEのノート。 なるべく毎朝、ページを開いたその時に思うことだけを書き捨てる日記。ストーリーの全体や、残しておきたい記録などに固執せず、ただその時の気持ちを書き捨てる、というのがこの日記。 自分で決めたルールながら、これがなかなかよくて。毎日は続いてないし、朝じゃなくて昼になる時もあるけど、なんだかんだ自分のバランスを取るために役立ち、気持ちよく続いて

          師走って、 4冊目。

          記憶どろぼう

          私の記憶。 親しい人との楽しい時間その顔 辛い時にふっと心救われた瞬間の光など 濃く熱く、思い出として堂々と鎮座するものもあれば、 ちょっとした違和感やぎこちなさとかがキッカケで オチも無く居所無く、ボヤンと残っている記憶もある。 これは、そのボヤンの方の記憶である。 * こないだ、私はある長距離電車の中でビジュアル系バンドのファンらしき方々と相席になった。 その電車は、二階建てになる車両があり、その地下階の方にある複数名がけのソファに座った私。 最初はまだ人が居な

          記憶どろぼう

          かくれんぼ

          かくれんぼ

          父の言葉 母の言葉 [やりたい事、いつやるか]

          「◯◯したいのーーー!!!(今!絶対に!!)」 と、2歳の娘が大泣きすることがあります。 その内容は様々で、今この瞬間が全ての娘にとって 本当にそれが100%の意思の時もあり、 でもおそらく半分位は、他の何かのストレスや 寂しさからの甘えごねもあるなぁと感じます。 それより驚くのは 我を失ったような大泣き・大暴れをしてたのに この時の会話や私の言葉を本当によく覚えていること。 後日、気持ちが落ち着いている時に、 自分から復唱してきたりするから。 それでふと思い出した。私の

          父の言葉 母の言葉 [やりたい事、いつやるか]

          muute(ミュート)を試してみる

          Instagramの広告に出てきた「muute」。 ジャーナリングの文字と、なんだか柔らかいタッチに惹かれ、アプリをインストール。 *トップ画像は公式サイトより グラビティの時も気になったけど、だいたいメールアドレスなどの個人情報を入れる段で、なにかまだ得体の知れないものから、自分への紐付きを持たれるのが怖い(いやだ)と思って、いつも試す前に辞めてしまう。 でも、昨日久々のnoteを投稿したこともあってか、今回はなんとなく前向きに。初登録。 「まずは今の気持ちを書い

          muute(ミュート)を試してみる

          にじ

          ボールペンのペン先に、虹。 きれい、と写真を撮ろうとしたら もう消えた。 虹って、色がいっぱいすぎて 昔は苦手だった。 昔というのは、小さい頃からつい最近までのこと。 娘が虹をよく描くのをみてたら なんだか虹ってかわいいなぁと思って、 ついにはペン先に現れた虹に カメラを向けるほどになった。 と、 書いていたらまたペン先に虹。

          2013年 バス停で

          「バスがくる前に、誰かが私を連れ去っていってくれたらいいのに。」 私はバス停横の鉄柵に腰掛けながら どうしようもない事を思っていた。 適当に選んだスカートとパンツを通して 鉄の冷たさがお尻に伝わってくる。 バスの予定時刻まではあと4分。 誰か勘違いして止まってくれたらいいのに と、意味もなく麦藁帽子をぬいで それを手に持ち、ぐぐーっと伸びをする。 21時半を過ぎた原宿明治通りは人の気配もまばら。 平日だからといって、原宿がこれじゃあ…と 少しさみしくもなる。 そんなに原

          2013年 バス停で

          〝赤い橋が見えてきた〟

          〝 赤い橋が見えてきた 〟 この一文につながる物語を書いてください 十数年前、ある会社の入社試験で こんなお題の作文試験があった。 私は割とすぐにひとつの話を思いつき 制限時間も短いので 原稿用紙の隅っこに構成だけメモをして さっさと物語を書き始めた。 ___ 主役は赤いカニ。 いつも横歩きをしているカニは 前に向かって歩くことに憧れていた。 カニ界では誰もそんなことした事ないし 皆からは無茶はやめとけと言われるけど そのカニは臆病ながらも なにかキッカケがある度に

          〝赤い橋が見えてきた〟