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雑談|ブランディングの究極?北王子魯山人(ろさんじん)という伝説
あらゆるビジネスにおいて「差別化」の大切さを訴える方は大勢います。
差別化やブランディングされたサービスや商品は、シッカリと付加価値を提供することで利益を確保することと、価格競争から脱却できるとされます。
大手や大企業ではない限り重要なポイントになります。
それでは、「差別化」「ブランディング」を極めるとどうなるのでしょう?
おそらく「100年に一人」「伝説の○○」「孤高の○○」といわれる存在になるでしょう。
つまりは唯一無二、後にも先にもいない個人となります。
そう考えた時、食に対しての唯一無二の存在は?と考えると、すぐに名前が出てきたのが「北王子魯山人」でした。
今回は魯山人の人生から、現代のビジネスに活用するという視点にします。
魯山人とは?
北大路魯山人(1883-1959)は、京都で生まれ、芸術と美に対する深い理解を持って育ちました。
独自のスタイルで陶芸界に新しい風を吹き込みました。
「自然美の追求」「大胆な色使い」「実用性と美の融合」「伝統と革新のバランス」など、孤高の存在として評価され多くの美術館に作品が収蔵されています。
陶芸家として名を成すのと同時に料理にも強い情熱を持ち、料亭「星岡茶寮」を開業しています。
そして、自身の持つ陶芸と料理を融合させ、一つの芸術と昇華しました。
料理と芸術の融合
魯山人は料理を単なる食事ではなく、芸術作品と捉えたとされています。
彼の料理は、見た目の美しさと味の調和を追求し、食べる人に感動を与えるものだったようです。
陶芸家としての才能をいかんなく発揮し、空間や食器や器、全体としての美を追求しました。
現代の飲食店への教訓
魯山人の歩んだ足跡をあえて一言で表現するなら「総合的な体験」することができるでしょう。
単に美味しいだけでは飲食店が繁盛するわけではなく、唯一無二の技術があっても知られていなければウデを発揮することもできません。
また、どこでも体験できるのであれば、より安価な方にお客様は流れるでしょう。
魯山人までとは言わなくても、独自性や特別な体験が現代の飲食店においても重要です。
料理の美しさと品質を両立させ単なる味覚だけでなく、視覚や触覚も含む総合的な体験が重要です。
魯山人のように、食器や盛り付けなど、細分にまでこだわり、お客様の五感を楽しませるのが目指すべき到達地点かもしれません。
一方で、魯山人は伝統を非常に大切にしたといいます。
その上で、新しい発想を取り入れていました。
北大路魯山人の人生と哲学は、現代の飲食店に多くの示唆を与えてくれます。
美と品質を追求し、総合的な体験を提供し、伝統と革新をバランスよく取り入れることが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。