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11月11日開催。ネガティブ・ケイパビリティについて対話しませんか。
こんにちは。&anteの木村です。
今回は現在募集中の「対話とネガティブ・ケイパビリティ探究ラボ 第2期」のプレイベントのお知らせと、改めて講座に対する思いをつづらせていただきます。
▼プレイベントの詳細
「ネガティブ・ケイパビリティについて対話する会」
日時:2024年11月11日(月) 20:00-21:30
参加費:無料
場所:zoom
申し込み:下記Peatixよりお願いいたします。
イベントの詳細はnoteの最後にありますので、気になる方はぜひ最後までお読みください◎
▼講座の詳細はこちら
講座の魅力は上記にまとまっているので、今回は私の考えと共に「こんな人にも届けばいいな」という気持ちで筆をとります。
対話という言葉に疲れました。それでも。
「答えを急がず立ち止まる力」「事実や理由が明らかでない状況に苛立つことなく、不確かさや神秘、疑念の中に身を置くことができる力」とも言われているネガティブ・ケイパビリティは、特に対話をはじめとする他者とのコミュニケーションの中で重要になる考え方です。
私は正直、ネガティブ・ケイパビリティという言葉を聞いたことがありませんでした。
つい感情的になって冷静に話ができない
正直な心の内を話すのに抵抗がある
目的や結論がない会話にイライラする
もう伝えても無駄だなと諦めてしまう
上記のような難しい状況のなかで、「ネガティブ・ケイパビリティ」の考え方は一躍を担ってくれそうですね。自分にとってもとても大切な概念だなと感じます。
でも、ひねくれものの私は思うのです。「正解はないんだから、もっと自由に会話させて欲しいなあ」と。(界隈の方、すみません。)
「対話をすること」と「対話的であること」
数年前から、よく対話という言葉を目にするようになりました。対話を題材にしたセミナーや、対話の本、対話の専門家。よく研究もされているなあと感じる本に出会うこともあれば、素敵な思いが込められているイベントに参加したこともありました。
特に一緒に働く人とのコミュニケーションが上手くいかないと感じていた私は、「対話」の概念が自己改善のキーワードになる気がしていました。でも、調べれば調べるほど、どこかしっくりこない感覚が強くなっていきます。
対話に手法があるならば、それは「私」ではなくなる
対話しようなんて言われたら、対話できるわけない
対話の専門家が理想のコミュニケーションとは限らない
感情を全員がコントロールしていたら、気味が悪い
こんな斜に構えた気持ちは、自分の勉強不足・経験不足から来ているのもあるのでしょう。でも、どうしても「対話」を知った分だけ、「対話」という言葉の圧に疲れていく自分がいました。
そこから少し「対話」からは距離をとっていましたが、&anteを立ち上げる2年前のタイミングで、私は改めて「対話」に向き合うことにしました。チームで本気で何かを目指す時、思いがあるからこそ意見がぶつかる時、複雑な状況で物事を進めなければいけない時、無理やりではなく「対話」で進めていこう、という話に自然になるのです。
立ち上げメンバーの特性も大きく影響しているとは思いますが、たしかに「対話」は大切だよな、という気持ちに私も段々となっていきました。「対話」という言葉に対するもやもやが消えたわけではないですが。
でも。いわゆる「対話」が分からなかったり、できないと感じていても、最近なんとなく分かってきた、これは「対話的」かもしれない?という態度があります。
あの言い方は良くなかったな、と反省をしている時
どんなことが伝えたいのかな、と聴くことに集中している時
きっと相手にとっては受け取るのが難しいだろうな、と状態を見る時
今は俯瞰的に考えて冷静に受け止めよう、と自分の感情と話し合いをしている時
こんな気持ちを私は「対話的」と呼ぶことにしています。「対話はこれだ!」ではなく、対話は向き合い続けるためにある概念だと考える方が、自分にとってはしっくりきているのかもしれません。
自分にとっての「対話」と「ネガティブ・ケイパビリティ」を探求しませんか
さて、今回の「対話とネガティブ・ケイパビリティ探究講座」の準備を進めているなかで、「対話」ってなあに?という問いを運営メンバーに投げかけてみたことがあります。
当時のミーティングに出席していたのは、ぶんちゃんとひでくん。
木村「対話ってなんだかよく分からない。言葉に抵抗があるのかもしれない。もし「対話」を言い換えるとしたら、二人はなんて言う?」
ひで「めっちゃ簡単にいえば“深いおしゃべり”みたいな感じで捉えてたりします。「楽しくおしゃべりしてたら気づいたら深いテーマになってた」みたいな、あくまで自然なノリから生まれるコミュニケーションが対話のイメージです」
ぶん「カッコつけて言うと、お互いのことを魂レベルで交換し合う、みたいなことかな。言葉を介するけど、それ以上の背景や文脈が言葉以上に伝わると思うんだよね」
そうだとは思っていた(そうであって欲しいと願っていた)ものの、それぞれが違うイメージを持っていることを改めて実感できたことに、どこか安心した自分がいました。
そして、ふたりと話したことをきっかけに、よくよく考えると、自分も「対話」と言って思い浮かべるのが、同僚や親しい人などの近い人であることにも気が付きました。
もし育ってきた背景が全く異なる人や、自分が許せないと思っている価値観を持っている人や、お互いに話がどこか噛み合わない人と「対話」をするとしたら。ある程度共通言語があるような近い人しか「対話」の世界の中に想像していなかった自分のバイアスに気付いたことから、まだまだ考えないといけないことがあるなと感じました。
今回の講座では、インプットとアウトプットを繰り返しながら参加者さんそれぞれの「対話とネガティブ・ケイパビリティ」を考える時間になることでしょう。素敵なゲストさんからお話を聞ける機会に加え、考えて話して問いが生まれては、それをお互いに面白がっていくという時間にできたらいいなと思っています。
対話会プレイベントにもぜひ◎
今回のプレイベントでは、ネガティブ・ケイパビリティの概念を基に、実際の場面や状況を振り返りながら、「この時のことかな?」「あれもそうだったのかな?」とネガティブ・ケイパビリティとは何かについて対話していきます。
「ネガティブ・ケイパビリティ」の概念に興味のある方、対話やコミュニケーションについて考えたい方、不確実性のなかにとどまる力をつけたい方はぜひお気軽にご参加ください!
プレイベント・講座でお会いできることを楽しみにしております!