見出し画像

「共につくり」とはどういうことか?

合同会社&ante(アンドアンテ)は、2022年12月に設立しました。

今年の3月に、経営メンバーで&anteのビジョン、ミッションを見直し、新たに「哲学」といった形で生まれ変わりました。

新しく生まれた&anteの哲学は「共に在り、共に学び、共につくり。」

今回は、この哲学の「共につくり」について紐解いていきます。


きっかけは、自分ごと化

共につくり、という言葉が生まれたきっかけは、創業メンバーの原田の経験からきています。

共につくることができている状態は、関わっている全ての人が自分ごと化として捉えている時に生まれるものなのではないか、と。

図に表すとするならば、関わっている全ての人が自分ごと化されていると、こんな状態です。

あるプロジェクトにおいて、
関わっている人が全員自分ごと化できている状態


矢印はプロジェクトに向いていて、それぞれが自分ごととして捉えてコミットできている状態なので、色々なアイデアや意見がそれぞれから出てきます。

一方で、関わっている数人のみ自分ごと化されていて、他の人が自分ごと化されていない状態のとき。

あるプロジェクトにおいて、
関わっている人の何名かが自分ごと化できていない状態

自分ごと化できている人はプロジェクトに矢印が向いていますが、自分ごと化できていないと矢印の方向がバラバラです。この状態では、チームの中でも孤独に感じる人が出てきたり、コミュニケーションの齟齬が発生したり、自分ごと化として捉えている人のモチベーションもどんどん下がってしまいます。

&anteが大事にしていることは、プロジェクトをつくる側も参加する側も、どうすれば自分ごとに感じて関わることができるのか?を探求し、その環境をつくっていくことです。

自分ごとから自分「たち」ごとへ

まずは、関わるすべての人が自分ごと化に感じられる環境を作ることはもちろん、自分ごと化を持った人たちが集まったその先は自分「たち」ごとになるのではないかと私たちは考えています。

&anteが考える自分「たち」ごととは、主語がIからWeになるようなイメージで、「私はこう思う」「私はこうしたい」から「私たちはこう考える」「私たちはこうしていきたい」など、自分の役割を越えた発言や行動が増えてくる状況を言います。

「自分たちごと」が実現できると、チームの中で困っている人や、助けを必要としている人にも意識を向けられるようになり、誰かが1人で頑張っている状況ではなく、それぞれがフォローし合いながらプロジェクトを進めていくことができると考えています。

自分ごとを感じられる環境をつくるために心がけていること

では、そもそも「自分ごと」を感じることのできる環境を、どうやったらつくることができるのか。

私たちは、以下のことを大切にしています。

・関わりたい、重なりたい部分のモチベーションを必ず聴く
・お互いの好きと得意の言語化と共有
・どんな意見でも歓迎する雰囲気づくり

関わりたい、重なりたい部分のモチベーションを必ず聴く

どんなプロジェクトや企画においても、まずは共に事業を作ってくれる、伴走してくれる仲間が「&anteと重なりたい」「関わりたい」と思ってくれているところはどこなのか、ということを必ず聞いています。

もちろん、こちらから仕事を依頼することもあるのですが、その際には「こういったことを期待している」「こういう理由であなたにお願いしたい」という部分を伝えることを大切にしています。

自分自身がどういった重なりができるのか、そしてどういう重なりができそうと思っているのか考えて共有し合うことでプロジェクトと自分の距離が近くなると考えています。

お互いの好きと得意の言語化と共有

仕事やプロジェクトにおいて、自分の好きと得意が活かせていることはとても重要だと考えています。私自身、自分の全く得意でない領域の仕事を任されたとき、もちろんできることは頑張りますが、とにかく苦痛で苦しくて、「もうこの仕事はしない」と思ったことがあります。

そういった、自分の好きと得意がかけ離れている仕事はどうしても自分ごとにしにくいと思います。だからこそ、初めにお互いの好きと得意の言語化を通して、このプロジェクトにおいて、どのような貢献をしたいと思っているか、どういうことができると思っているか、はたまたどういうことをやりたいと思っているかを共有し合います。

関わってくれる人たち、そして私たち自身の、好きと得意を活かせる関わりを大切にしています。

どんな意見でも歓迎する雰囲気づくり

最後に、どんな意見でも歓迎する、ということを大事にしています。
「もっとこうしたらより良くなるのにな」
「こういう考え方もあるんじゃないか」
「自分だったらこうする」といったアイデアをどんどん出してもらうことで、より良い事業や企画になると思っているので、それぞれが気づいたことや感じたことを共有する時間を多めに取ったりしています。

具体的には、こちら側がやりたいことだけを伝えるのではなく、こういうことをしていきたいと思っているけれど、あなただったらどうする?どういう工夫ができると思う?といった問いかけをするなど、関わってくれている人の経験が活かせる方向性で話を進めていきます。

すでに出来上がっているものを指示してこれお願い、というのではなく、叩きを元に、一緒につくりあげていくイメージです。

これらを大切にしながら進めていったその先に、自分ごとと、自分たちごとがあるような気がしています。

共につくりができていないな、と少しでも感じた部分があれば、立ち止まって、「何が原因なんだろうね」と&anteメンバーで振り返りをしています。

これからも、関わるすべてのプロジェクトや事業、ご依頼に対して、「共につくり」の姿勢を忘れず、楽しんでいこうと思います◎

次回は、&anteの「共に学び」の哲学について、まとめていきます!





いいなと思ったら応援しよう!