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まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<第10回>

義母、スペシャで「青春病」を弾き語る風さんを観る

藤井風フィギュア、ここのところは手の制作をしています。そのせいか風さんの手ばかり見てお顔を見る機会がグッと減りました。少し寂しい気も。

義母に先日スペシャで放送された「青春病」を弾き語る風さんを見せようと、今回はノートパソコン持参で行ってきました。

「へえ、こっちのほうが彼らしいの?それにしてもピアノも歌も、ずいぶん粗削りな。野生児みたい」

「この袖、弾きにくいんじゃない?あんこさん、どうなの?(袖が気になるのでノースリーブで弾きたいぐらいです、と答える)そうよね、うっとうしいよね。なんでこの衣装?」

「でも報ステの時に比べて、ちゃんと自分の世界に入れているみたいね」

「すごく純粋な人だなぁ、という感じがする」

前後のトーク部分も全て一緒に視聴しました。

「二冠はすごい。音楽性はわたしにはよくわからないけど、この容姿だけに注目されているだろうね」

「風さん、この純朴さを失ってほしくない。優しそうだから田舎に帰って小学校の先生とか、子ども相手にピアノ教える方が向いているんじゃない」

「東京は楽しいけれど、ドロドロした業界でやっていけるのだろうか?お金が絡んでくるとね、本当に競争の激しい世界だから。スキャンダルに巻き込まれないか心配になるわ」

「マネージャーはしっかりサポートしてくれる人なの?(ご両親と同様に、かわいがってもらっているようだと言うと)それなら大丈夫かもだけど」

「彼に野心があるとすれば、さっさと海外に出て(日本語がわからない場所で)勝負してもいいんじゃない。日本語でのトークは苦手そうだから」

「ついつい、親心で見ちゃう。ご両親が手放したくなかった気持ち、ちょっとわかるわ」

などと感想を聞かせてくれました。

やはり短時間でもよく観察しています。歯に衣着せぬトークも通常運転でした。

「音楽やってたあんこさんが、どういう気持ちで風さんを見ているのかはわからないけれど、ピアノを弾いている風さんが好きなのはわかったわ。応援してあげて」

だんだん「義母、藤井風を語る」記事になってきました。ファン目線ではない冷静な視点が、かなり面白いです。

話をフィギュアに戻します。


手は顔と同じくらい難しい

前回作った熊手のような手はボツになりました。理由は指が細過ぎたことと、肉付け完成前にワイヤーを曲げて固定してしまったことです。ワイヤー固定後では、綿を巻き付ける肉付け作業がしづらくなります。作り直すほうが早い。

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残念ながらボツに

 

義母いわく

「ボツを恐れるなかれよ。わたしなんて、どれだけ失敗作品を出してきたことか。デッサンだけでも何百枚もボツにしたわ。まだ若いし時間はたっぷりあるんだから、平気平気!」

おっしゃる通りで。失敗してこそ学びがある。転んでもただでは起きぬの精神でリトライです。

二作目は巻く綿の量を増やしました。指はもう一回りほど太く。

赤い糸で関節の位置を縛ります。合計20カ所。関節の位置を左右対称にしなければ曲げた時に不自然になってしまうので、必要な作業です。何しろ小さくて細い指です。夜中に作業していると、途中で意識が遠のきました。


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赤い糸にした意味は「特にない」 風さんの赤い糸は誰と繋がっているのか?!


ワイヤーをペンチで曲げて糸で縛り、その上からボンドで固めました。風さんの頭部は全部で3つ。そのうちの1つがじっと手を見つめています。

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義母が「風さんの衣装の布地を買いに行くなら付いて行こうか?」と言うので、お願いすることにしました。フィギュアは小さいので人間の着る洋服の布地よりも薄い布を使うそうです。薄手の布を使うことで、体に沿う美しいシルエットになるらしい。選び方などレクチャーしてもらう予定。

また色々と興味深い話が聞けそうです。

2021年事始め。これから定期的に”藤井風フィギュア”が完成するまでの記録を綴ります。


これまでの記録はこちら。



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画像引用元:藤井風公式twitter

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