続・全くの素人が彫塑で藤井風フィギュアに挑戦する<第8回>
石粉ねんどで作る藤井風胸像に加えて、ひょんなきっかけで手掛け始めた小林私胸像。フィギュアは全身写真から頭身を測り、型紙を起こさなければなりません。まずはお顔を似せて作ることからはじめて、さまざまな制作方法にトライしています。
私さんはアヒル口の写真がよくあるので意識して作ったが…
しっかりメイクだと、ずいぶん女性的に
素顔でも中性的で美しい
エアブラシの装置を使わず、どこまで着色塗装できるか
頭髪はカツラで風さん胸像と同じ方法で作るにしても、次の課題はお顔の着色塗装をどうするかです。
色々調べた結果、今回はエアブラシを使ったラッカー塗料での塗装ではなく、アクリル樹脂絵具と水性エナメル塗料を使ってみることにしました。一部、缶入りタイプのラッカースプレーも検討中です。
困ったことに石粉ねんどは水分に弱く、水で溶いたアクリル樹脂絵具が付くとふやけて溶けてきてしまいます。表面を何かでコーティングする必要があるのです。
そこで前回、藤井風フィギュアで使ったジェッソを、胸像の下地材として塗ってみることにしました。
ひとまず、風さんよりも少し大きめに作った小林私さんの胸像でテストしてみることに。
ジェッソを塗った胸像
私さんは横からだと正面から見た感じよりも鼻が高い!
筆塗りだと避けられない筆跡
写真だとそれほどわかりませんが、表面に薄く、ちりめんジワのような筆跡が残っています。
筆塗りは筆跡が付かないようにするのが、とても難しいです。薄く何層にも重ね塗りし、もう一度サンドペーパーで研磨していますが、どうしても筆跡が残ってしまうのが難点。
その点、エアブラシだと筆跡も残らず、均一でツヤのある仕上がりになるようです。でも初心者には扱いが難しい。眉毛や瞳、唇などのパーツは筆塗りでも大丈夫そうです。せめて肌色だけでも、缶入りタイプのラッカースプレーでなんとかできればよいのですが。
藤井風さんの胸像と小林私さんの胸像を並べてみました
2人とも丸坊主で真っ白、白目をむいた状態だとホラー感(笑)
風さんのほうは、まだジェッソを塗っていません
美しい顔に共通するバランスの良さとは?
私さんの顔立ちは、風さんと比べると柔和な感じがします。でも、やっぱり何だか風さんと私さんが似てしまうんですよね。
義母に相談すると
「そりゃあ、人間だから基本の形は同じなんだし、丸坊主で真っ白だから余計にそう見えるのもあると思うけど。」
「小林私さんも、目鼻立ちがはっきりした美男子だから、共通するバランスとかもあるんじゃないの?」
「まぁ、風さんの顔をいくつも作り続けているから、手に風さんの顔が刷り込まれているのかもね(笑) 髪の毛を付けて色を塗ったら、印象も変わるはず」
とのこと。
お二人は輪郭も目・鼻・口など個々のパーツの形も全く違うのですが、「バランスの整った美青年」という点では、パーツ配置や骨格、筋肉の付き方などで共通するバランスがあるのかも知れません。
ちなみに、小林私さんのメイン楽器はギターです。ピアノはそれほど弾かれないようですが、しっかりとした大きな手で、長く美しい指をされています。
家にあった水性エナメル塗料と、義母から借りてきたアクリル樹脂絵具、缶入りタイプのラッカスプレーで、どんな仕上がりになるのか?小林私さんの胸像でトライしてみようと思います。
これからの藤井風フィギュア、続編を綴ります
藤井風フィギュア、第一作の制作過程、全22回の記録はこちら
藤井風さんのこと、いろいろ書いてます
画像引用:藤井風公式YouTube 小林私Instagram
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