黒い絵 原田マハ
感情移入できないお話だった、
最後の向日葵奇譚を読むまでは。
向日葵なのでゴッホだなというのは
当っていて、でも切り口が違った。
孤高の天才、亡くなってから
プロになった人。
いろんな評価があるでしょうが
浜田先生の切り口が一番近い
のではないでしょうか?
つまりは普通の人。
朝起きて、ご飯を食べて
散歩をして、絵をかいて
誰にも認められない、
欝々とした日々を過ごす。
死んでから「お前見たのか!」と
色んな評価をする後世の人間に
正直辟易する。
いたって普通。
でも、個人的には悩んでばかりでもなく
たまには笑っていもいて欲しいと思う。
実際笑っていただろう。
最後の向日葵奇譚を読むまでは
二回は読まないだろうと思っていたけど
最後の話はちょっと気になる。
そんな本でした。
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