スピノザの診察室 夏川草介
面白かったです。
ネタバレあり。
遠くの名医よりも、近くのそこそこの医者。
看取りの医療は、大きい病院ではなくてもいいのだ。
終末医療は、生きることは何か?というような哲学的な問答になる。
いかに生きることは同時に、いかに死ぬことでもある。
食べに行くところを選ぶように、死に方を選ぶこともできる。
それを医者の立場から描いたお話は、とても暖かいお話だと思いました。
こんな先生に看取っていただいたら、幸せだなぁ・・思いました・
この本は面白かったです。
スピノザ
オランダの哲学者。
ポルトガルからの亡命ユダヤ人の家庭に生まれる。1656年異端を疑われてユダヤ教団を破門され、光学レンズの作製を生業の一つとし、友人たちに囲まれつつ、思索と執筆に専念する。
思惟実体と延長実体は同じ一つの絶対的に無限な神的実体であり、万物はそれを表現する様態であるとする形而上学を展開。匿名で公刊した『神学政治論』、没後刊行された『遺稿集』ともオランダ政府から禁書処分を受けた。
アカデミズムの傍流にありながら、ヨーロッパの哲学・思想史においてつねに重要な位置を占め、独自の魅力を放ち続けている。
エチカ
エチカ」とは、倫理学という意味です。 しばしば読むのがとても難しい本だといわれます。