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問題に向き合おうとしない夫と向き合う

悩みやモヤモヤを誰かにきいてほしいとき、
誰を選びますか。
女友達が最も話しやすいけれど、
物理的に会うのが難しかったり、身内話だったりすると、
とりあえず身近にいるパートナーに・・・ となりますよね。

しかし、
まじめな話に向き合おうとしない男性は一定数います。
うちの夫もその類でした。



20年ほど前、
ワタシの長男が幼かったころ、母が初孫に夢中になった。
「子どもの生活やワタシの心がかき乱されてつらい」
と夫に相談した。

しかし、聞きたくないと言う。

同じ頃、夫に
「母が苦しい」と打ち明けてみた。
ワタシは母親にマインドコントロールされて育ち、
大人になってもひとりで抱えきれなかったのだ。

でも、その話題はイヤだと言う。

15、6年前、3人目の子を流産した。
日々、涙に暮れて塞いでいた。
するとある夜、
「もういい加減にしてくれ!」
と夫が強い口調で言い捨てた。
耳を疑った。
驚きで涙が止まり、
しばらく茫然とした。

あなたは子を失っていないの?



長い年月の中で
「夫にこんな態度をとられた」
「夫にあのとき〇〇と言われて傷ついた」
が蓄積、熟成され、結婚20年がたった頃には
夫への嫌悪感でいっぱいになっていました。
恨むような気持ちさえ芽生えました。

これはさすがにまずい。

こちらは当時も不満を伝えていたけれど、
向き合わなかった夫。
50を迎えて少しは大人になっていることを願い、
気持ちを伝えておくことにしました。



すべて(いや、7〜8割か。ほんとはもっとあるからね)
を話したところで
夫にどう思っているのかをきいてみると、
こんな言葉が返ってきました。

「若い頃はわかろうとしなかったが、今ならわかる」
「あの頃はひどい自己中だった」
「覚えていることと覚えていないことがある」
「むかしから思い込んだら周りが見えなくなるタイプで
 ミスも多く生きづらかった」



「ではいったいどうすれば?」と思われた男性。
ひとまず、
うなずきながら話を聞いてください。
傾聴の姿勢と想像力です。
女性側は決して解決策や答えを知りたいのではなく、
「共感」と「安心」を得たいもの。
そうゆう「仕組み」だと知っておくことが必要です。

そして、いま現在
“問題を受け止めない男性パートナー” に辟易している方。
今からでも遅くはありません。
恨みに似た感情を墓まで持っていくことになる前に、
とにかく相手と向き合って話すべきです。

以下に、
今回の具体的な準備方法を記してみます。

【準備するもの】 
大きめの紙、えんぴつ、1人の時間
【方法】
①紙に、不満やモヤモヤを全部書き出す。
②それらをカテゴリーに分ける。
③伝えたい論点を3〜4つ以内に絞る。
 (情報過多では伝わらない可能性があるので。)
④各論点の「トピック・センテンス」を決め、
 それにまつわる具体例をいくつか列挙。
⑤今後どうしたいと考えているのかを、簡潔にまとめる。

これで「論点メモ」が完成します。
(独りKJ法みたいなものですね。)
相手と対話する際、この「論点メモ」があれば
感情の波が襲ってきても論理的でいられます。
そして、「ながらおしゃべり」ではなく、
きちんとマンツーマンで向き合ってください。

◯子どもたちがいない時間帯を選び夫に伝えておく。
◯斜め向かいか並び席に座る。
◯「論点メモ」を見ながら、淡々と、論理的に話す。

もし、話すことで
相手が逆ギレのような反応を見せたら、
パートナー関係そのものを考える必要があると思います。



昔の夫のよくない点を列挙しましたが、いま彼は、
一般的に見て社会的に信頼される立場にある人です。
人としてかなり未熟だった男性も、
信用のある仕事で管理職をしている。
それを「成長」と言えば話はきれいにおさまりますが、
「世の中そんなものか」という見方もできます。


過去は消せないけれど、
どんなに年月が経っていても、
言葉にして伝える、行動を起こすって大切です。

みなさんには清算しておきたい感情、
ありませんか。


支えたり、支えられたり。そんな “環境” が心地いいですね。