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【JVAシンポジウム】で気づいた、劣等感の原因

先日、日本ワインブドウ栽培協会(JVA)の主催するシンポジウムに行ってまいりました。

JVAは2019年に発足した日本のワイン生産者のための協会なのですが、今回のシンポジウムの基調講演は著書の『ファンベース』で知られる佐藤尚之氏が登壇されるとのこと!
『ファンベース』はアンケヴィーノができる前後に読んでいたこともあり、個人的にも影響されており、それをワインに落とし込んでのお話になるので、アンケにとっても重要なお話が聞けるのではないかと思い、参加をしてきました。

生産者のこと、栽培や醸造云々のお話はたまにあるのですが、ワインにおけるマーケティングの話は私の知る限りでは今までになく、とても興味があったのです!

落とし所は「売上の8割はファンの方。だから、ファンを大切にしましょう。そのファンの方は周りの方に熱意を持って広めてくれます。評論家やSNSよりも最も信頼がおけるのは身内(家族や親友)なので、ファンの身内がファンになり〜の、拡張で、自然と売り上げは伸びますよ。」とゆうお話だと私は解釈しました。

それは、本にも書いてあるので読めばわかることなのですが、やはりご本人様を目の前にして、主役をワイナリーや自身に置き換えてみると説得力がありました!

そして、薄々気づいていたけど明確に言語化されてしまった!ズシン!ときたのは、

『ワインが売れないと、ワインは作り続けられない』

その後のJVA代表・鹿取氏の公演でもあったのですが、
現状、全体で見ると日本ワインはそんなに売れていないのです。

2023年で日本のワイナリーは512軒。委託醸造はカウントされていません。(委託醸造は知る限り、今も今後も結構増えてると思います。)
10年間で倍以上に増えているにもかかわらず、日本ワインの総生産量と売り上げは2018年から全体の約20%前後。
総生産量も変わらないということは、収量が低い上に、もしかすると、「売れないから造れない」が含まれているのか、、、?そこはわかりませんが、数字として表れているのが、コレです。

私の仕事は『ワインを売ること』。

実は、正直、造ってもないし、ただ、売ってるだけ、ということに若干の劣等感を感じています。

レストランの方は自分で料理を作っている、でも私は人が造ったものをあーでもないこーでもないと勝手に言いながら、自分の物差しで仕入れ、販売をしています。

でも、もしかすると、『売る(伝える)』という技術は生産者さんにとってめちゃくちゃ大きな助けとなることなのではないかと思ったのです。

売れないと、造れない。

自分の仕事の責任の重さをズッシリと感じたと同時に、少しの安心感と高揚感もありました。
また、彼ら彼女らの生活や表現を支えるサイクルのひとつに自分はいるんだなとも気づき、なんだか、自信を持つこともできました。

日本ワインに限らずとも、私の扱っている生産者のワインは世界的にみて規模がとても小さいです。そんな彼ら彼女らのワインを売るという重要な役割を全うするためにも、よし、頑張ろう!!!!!

と、思ったのでした。

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