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『糖尿病だとなんで動脈硬化になるの?』を患者さんに説明したい

看護学校を卒業し、国家資格を取得後
実際に病棟で働き始めると色々な現実を目の当たりにし、悩んでしまう事が多いと個人的には思います。

あくまで個人的な経験談ですが、、、そんな現実とのギャップの中でも、特に苦しめられたものがあります。
それが、、、

患者さんから唐突に質問される
疾患や病状についての質問です

本来看護師から患者さんや患者家族への病状説明は🆖ですが、、、

唐突に患者さんから、疾患の病態(患者さん本人の)や、今起こっている症状の原因がなんなのか?などについて質問される事が多々ありました。

まず看護師である自分が安易に答えていいものか迷います。
迷えるならまだいいんですよ、、
答えられない場合が本当に困りました。

圧倒的に自分が未熟すぎて答えられない。結果的に患者さんの不信感や不安につながってしまった、、なんて苦い経験もあります。

まぁでも今考えると当たり前ですよね。
1年目であろうが10年目であろうが、患者さんからしたらみんな看護師であってプロな訳ですから。
そのプロに質問してきちんと返答が無いのであれば
『この人大丈夫なのか?』というような気持ちになります。

そんな中、1番記憶に残っているのがタイトルにも書いてある

糖尿病だとなんで動脈硬化になるの?

という質問でした。

いやぁぁぁ痺れましたよこの質問は、、、
自分でも『あれ?なんでだ?どうして動脈硬化を起こすんだっけ?』ってパニックになったのを今でも思い出します。

僕の頭の中では、
糖尿病→動脈硬化→細小血管の循環障害結果3大合併症

①糖尿病腎症

②糖尿病網膜症

③糖尿病神経障害

を合併してしまうという思考回路でした。
僕はこの流れでなんとなく納得し理解してたんです。

でも、、その患者さんは

糖尿病→動脈硬化

ここの流れのメカニズムが知りたかったんですよね、、

その時はたまたま別の患者さんのナースコールか鳴ったので、ナースコールの対応をすることを理由に1度退室。
すぐにナースステーションへ戻り、質問内容を調べました。その後質問された患者さんの元へ戻り糖尿病→動脈硬化について説明、、、
正直付け焼き刃だったので上手く説明出来ませんでしたが、、なんとか納得してもらいました。

という事で今回は、、その時のリベンジ?をしようと思います‼️

糖尿病→動脈硬化について興味ある方は最後まで読んでもらえると幸いです。

まず血管の構造からの話になります。
血管は、内膜、中膜、外膜、の3層構造になっていますが、1番内側の内膜は内皮細胞という細胞で覆われています、、、、

この時点で患者さんは頭が痛くなると思うので、もっとわかりやすく患者さんでも飲み込みやすいように解説してみます。

糖尿病は高血糖状態が続く病気です。すなわち血液中のブドウ糖が通常より多い状態が続きます。

血液中のブドウ糖は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と結合すると血管壁(内膜)に入り込み酸化します。酸化した酸化悪玉コレステロールを処理するために白血球の1種である単球という物質も血管壁へ入り込みマクロファージという物質に変わります。

マクロファージは酸化した悪玉コレステロールの酸化悪玉(酸化LDLのこと)だけを掃除し(取り込み)やがて息絶えます。結果酸化した悪玉コレステロールの酸化悪玉(酸化LDLのこと)だけがなくなりコレステロールや脂肪がお粥のような柔らかい沈着物となって溜まっていき血管壁(内膜)はどんどん肥厚します。

このようにして血管壁にできた血管のコブをプラーク(粥腫)とよび、プラークができた状態を粥状動脈硬化と呼びます。このようなメカニズムで糖尿病の方は動脈硬化が進みます。

一概に血管が硬くなるから動脈硬化と呼ぶわけではないんです。(もちろん血管弾力性の低下はみられますが)

というような感じで患者さんには説明します。

インスリン抵抗性や高血圧、内皮細胞のの機能低下など多くの動脈硬化の原因はありますが、、、この記事では割愛させてもらいます。

あくまでも患者さんにわかりやすく、丁寧に説明できるかが看護師としての役割だと個人的には思っているので、、、

結果的に患者さんが納得してくれればOKかなと。


患者さんに唐突に質問されて困ったことがある方は、、

プチョヘンザ🙋🙋


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