サイコロきっぷ✕北陸✕私②:「冬の大野ひとり旅」編
【サイコロきっぷ✕北陸✕私①の続き
一乗谷駅から列車に乗って、大野に着くまでは安らぎの時間。初の越美北線とあって、ちょっとテンションは高め。
車内には、予想を超える人数の乗客がいらしたので、撮影は断念。「ならば、雪景色でも」と窓に目を移すも、曇りガラスで視界は不良。
そうこうする間に、列車は越前大野駅に到着・・・
❚ 初めての越前大野駅にて
初めて越前大野駅のホームに降り立った記念に、まずは駅名標を撮影。ここまでは、よその駅と何の変哲もありません。
轟音とともに走り去る列車を動画撮影していると、ホームの端に「安全の鐘」と書かれた釣鐘が。説明板には設置の由来など、一切なし。
『ホームに釣り鐘は、あまり見かけへんなぁ。
なんか気になる・・・』
釣鐘の下には、ホーローの駅名標。たぶん年季の入ったものだろうけど、ここにあるのはどうして?安全の鐘の由来と、側に駅名標がある理由をご存じの方、教えて〜!
❚ 奥越という非日常
ひとしきり撮り終え、改札を出ます。大野はこれで3度目ですが、雪の季節は初めて。あいにくこの日は雨が降り続き、傘を手放せなかったのが残念。リュックで来たのに、片手がふさがって雨粒も気になる撮影は、結構ストレスになるんだな~。
まあ、天候に文句を言っても仕方ないね。
駅を出て真っすぐ前に目を向けると、雪化粧の山。地元の方にはごく普通の冬の日でしょうが、温暖な土地で生まれ育った私にはかなり「非日常」を感じます!
サブタイトルにある奥越、または奥越前と呼ばれるエリアは、日本三霊山の1つ白山の西山麓に当たる、勝山市と大野市のほぼ全域を指します。福井市の平野部から見て「越前国の奥」という意味です。
「奥越」と聞くと、福井の奥地(内陸)を想像しますが、大野の市街地(図の赤○部分)はかなり西(福井市)寄り。豊かで良質な地下水に恵まれた大野盆地が広がり、400年以上の歴史と文化を持つ城下町が形成されています。道路が碁盤の目に整備されていて、「北陸の小京都」と呼ばれる話は前に紹介しました。
福井寄りとはいえ、地元の方の話では福井県民でもそう頻繁に訪れる場所ではないらしく、九頭竜川の上流にある「行き止まりのまち」と思われてるそうで(実際は、中部縦貫自動車道で岐阜県に抜けられます)。
そんな大野のイメージがプラスに働くことも。例えば、福井市内の消費者が大野産の野菜を見て「水が綺麗で自然豊かな場所でとれた作物」を連想し、好んで買ってもらえたり。🥬地域のブランド力って、意外に知らないところで貢献しているのかも?
毎年2月頃に、「越前おおの冬物語」というイベントが開催されますが、コロナ禍で2年連続の中止に。今年は3年ぶりの開催に加え、雪もまとまって降ったので、さぞ盛り上がったことでしょう。⛄一度体験したかったんですが、日程が合わず・・・残念です。
一週間前は七間通りの両側に、雪灯籠が綺麗に並んでただろうに、このところの気温上昇と今日の雨で無残にも崩壊・・・なので、撮影はなし。
❚ 1.3倍速ペースでタスクをクリア
大野に14時前の到着では、訪問しようと思っていたうおまさcafeさんのランチタイムは終了、女将さんもご多忙とのことで、ご挨拶は断念しました。次の候補のお店に向かおうと、グーグルマップで情報確認・・・
えっ?「本日休業」⤵
そんな日もあります、、よね?😢
『ならば、最後の砦じゃ~!!』
と気を取り直して向かったのは、4年前に衝撃を受けた伝説の「ときわ三番店」。準備中の表示はなく、扉を開けておそるおそる尋ねてみると、大丈夫とのこと。よかった〜、これでやっと食事にありつけるー!
寒い日にはあったかい蕎麦にかぎる!ときわさんのしょうゆカツ丼と久々に再会して、ちょっと感動。この歳になると、ガッツリなソースカツ丼もいいけど、あっさり系しょうゆカツ丼の方がなんか落ち着くなぁ。
客は私1人。そのうち、入口側のテーブルでは店員さんのお友達らしきおばさま方が4~5人集まり、ティータイムが始まります。ちょうどテレビのワイドショーでは、東京都心で積雪があったと大騒ぎ。数cmほどの積雪を現地で中継しているのを見て、テーブル席のおばさまの1人が
『大雪っちゅうんは、一晩に1メートルくらい
積もることをいうんや〜!』
とテレビにツッコみ!🫵思わず笑いそうになりました。いつもテレビを見て感じてたけど、雪国の人からこれだけストレートに言われると、誰も反論できへんなぁ。😆
早々に食事を済ませて、次のミッションへ。去年訪問したときに叶わなかった、荒木商店さんのお味噌です。普通、お味噌は自然に発酵が進んで色も味も濃くなるんですが、荒木さんのお味噌はいつまでもまろやか。一度味わうとまた恋しくなる・・・そんな味わい。
前に買ったのは3年物だったので、食べ比べてみようと1年物と両方を購入。
立ち話で、越前おおの冬物語の様子を伺ってみると、雪灯籠を作るために別の場所から綺麗な雪をトラックで運び込んだそうな。はかなく融けてしまうイベントにも、大変な手間をかけておられるんだなぁと痛感。
七間通りをさらに西へ向かい、南部酒造場さんへ。こちらも去年寄れなかった(驚異の倍速散策!)ので、食事と一緒に頂くにごり酒を購入。
❚ 5か月越しの念願
最後は、七間通りと三番通りが交差する角の「EDISON CAFE」へ。前回は、営業時間が残り1時間しかなく断念しましたが、今回も帰りのバス時刻を考えたら、30~40分ほどしかいられないぞ・・・。でもせっかく大野まで来たんだから、なにを差し置いても絶対に入るしかない!と決心。
あぁー、念願のエジソンカフェ。店内は常連さんのおじさんと私の2人。部屋は薪ストーブがあってぽっかぽか。冷えたカラダが一気に温まる。
大野は、まちのあちこちに「お清水」と呼ばれる湧き水がたくさんあって、水がほんとうに美味しい。だから、絶対コーヒーも美味しいはず、とみて迷わずブレンドを注文。☕
室内の佇まいから、9月にお店の前を通ったときの外壁ポスター「お店の中なら いつも 休日」を思い出した。
写真の右奥が入口、左奥がレジです。レジ付近では常連のおじさんと店主のお姉さんが世間話。地元の人たちのまったりした日常を垣間見たようで、聞いてて楽しかったな。
しばらく休日のような時間を楽しんでいるうちに、コーヒーが到着!
実はブラックが苦手で、普段コーヒーを飲むときは十中八九、「コーヒーフレッシュ」を入れます。でも今日はそのまま飲んでみよう、と一口すすってみる。すると、なんということでしょう(ビフォーアフターかよっ)、全然雑味がなくて飲みやすい!!
こんなに美味しいコーヒーにフレッシュを入れるなんて邪道やっ!と、最後までブラックを貫きました。こんな優しい味に出会えたのは、何年ぶりだろう?
会計のレジで、店主のお姉さんにコーヒーの感想を伝えようと、
「モモンガコーヒー」は、大野の水の美味しさを再認識し、東京からUターンした方が営んでおられるこだわり自家焙煎のカフェ。そうか、だからブラックでもスッと飲める、めっちゃ美味しいコーヒーなんやね!
コーヒーの話から始まり、去年福井のアンバサダーをやっていたこと、本業の仕事の話とか、いろいろ話が弾むうちにバスの時間が近づいてきたので、名残を惜しみつつ店を出ました。小走りでバス停に向かいつつ、
『近所にこんなお店があったら、絶対入り浸れる自信あるぞっ!』
と妙に確信してしまいました。😌
❚ 旅を終えての雑感
常連・一見に関係なく、素敵な空間と店主が温かく迎えてくれるお店は、大野以外のまちにもきっとあるでしょう。そんな場所では、地元の人と旅人のようなヨソモノがいい感じに混ざり合い、楽しさとともにお金には代えがたい経験を提供してくれるはず。機会があれば、これからもそんな場所を訪ねてみたいなー。
地域のいろんな方との出会いが、新しい旅の醍醐味になれば・・・・・・これこそが地域の魅力かもしれない!
学びの多い「冬の大野ひとり旅」でした。