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今日のプチ解剖:肺について誤っているのは?

こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。

<鍼灸-2000-21>
問題3-27 肺について誤っている記述はどれか。
 1.右肺には水平裂がみられる。
 2.肺の表面は臓側胸膜で包まれる。
 3.胸膜腔は滑液で満たされる。
 4.肺尖は鎖骨上方へ突出する。





さて、こちらはどうでしょう。

【答え】

3.胸膜腔は滑液で満たされる → 胸膜腔は漿液で満たされる

滑液」は関節腔を満たす液体です。
胸膜腔、心膜腔、腹膜腔は「漿液」で満たされています。
(胸膜・漿膜性心膜・腹膜は漿液を分泌する膜なので、「漿膜」といいます)

その他の選択肢について

 1.右肺には水平裂がみられる。

・斜裂は両肺、水平裂は右肺のみ
心圧痕は両肺、心切痕は左肺のみ

 2.肺の表面は臓側胸膜で包まれる。

肺表面を被う臓側胸膜は肺門部で折れ返り壁側胸膜に移行
臓側胸膜と壁側胸膜の間が胸膜腔

 4.肺尖は鎖骨上方へ突出する。

・肺尖は鎖骨上方2〜3cmまで突出
(肺は頚部まで入り込んでる)

■ まとめ

アナトミーブートキャンプ - 3.呼吸器系©.032

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かずひろ先生(黒澤一弘|解剖学)
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