恋することが煩わしいと感じたら

橋本なずな｜書籍「10歳で私は穢された」発売中📖

2025年2月14日 15:43

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。

一つのnoteにするほどでもない。けれども書いて残してはおきたい。
そんなお話を寄せ集めた短編集です。

▼ メンバーシップもやってるよ🐰 ▼

私は鹿太郎のことが好き

近頃のNetflixの視聴中コンテンツは、「タイプロ」か「アップルサイダービネガー」か「五等分の花嫁」か、

それか「大豆田とわ子と三人の元夫」が、ぐるぐると変わりばんこをして並んでいる。

三人の元夫のなかで誰か一人を選ぶなら、私は東京03の角田さん演じる佐藤鹿太郎が好き。なんなら圧倒的に好き。

慎森はめんどくさいし、八作の彼女になる人は幸せになれなそう。

それに比べて鹿太郎は、サービス精神旺盛で、素直で真っ直ぐで、夢を現実にする力がある。
300円で恩を着せられるのはちーせぇなぁ… とは思うけれど、悪気はないのだろうし、ロマンチストだからプラマイゼロ。

まぁ、それはまるで自分を見ているように（あ、私はちーさくはないと思いますけど…！）思うから好きだというのも多分ある。

自分の持っている愛情表現の方法でそっくりそのまま返してくれる人がいたら、そりゃあ魅力的に思うよね。

交際や、結婚をするならば尚のこと鹿太郎が良いなぁと思うけれど、自分が弱っている時なんかに好きになっちゃうのは八作だな。

のらりくらりと核心は避けて、けれども耳触りの良い言葉と、極端に拒みはしないあの態度。与え過ぎない程度に埋めてくれる寂しさ。

そんなの軽率に好きになっちゃうし、一回くらいは抱かれちゃうよね。
独り身だったら沼確定だし、セフレ候補ナンバーワンだよね。

でもわかってんだー、そういう人と真剣な恋はできないって。

だから結論、私は鹿太郎のことが好き。

口説かれたい発作

私、定期的にあるんだよね。「口説かれてぇ～」って思うことが。
いつかのnoteにも書いたことがあるし、最近もまたそんなことを思った。

そういう時の自分の心理を、注意深く観察してみた。

表面的にも伺えるのは “寂しさ” と “欲求不満” 。
もう少し掘ってみれば、単調な日常のなかに “刺激” を求めていたりする。

他にも、誰かに “認めて欲しい” とか “求められたい” とかもあった。

だけれどさらに奥深く、核の部分に近づくにつれて、心の色は黒や紫など光のない色をまとっている。

口説かれたいと思うこと。
そこまでなら良いけれど、その思いを行動に移した時、それは刃物に代わる気がする。
私はそれをすると、自分で自分を傷つける時に似た感情を覚える。

他者から必要とされなければ、生きていることを無条件には許してあげられない。そんな自分の弱さも感じる。

口説かれたいって、自然だけど、不自然なこと。

口説き、口説かれる時には、渇望など介在しないと思うから。