私がセックスをしたい時に、[前編]
“表現者” で在りたい橋本なずなです。
( ↑ 冒頭の挨拶、模索中です)
23歳の夏休み。
その一つ目のイベントを昨日楽しんできたのだけれど、とっても面白い話があるから聞いてくれる?
私には仲の良い男性の友だちがいる。
名前はトモくん、私より一回り以上年上で、年齢=彼女いない歴の男性。
そうは言っても、見た目や性格に大きな問題があるとは思わないし、男気もあって気遣いができる人だ。
「 なんで彼女いないんだろうね? 」
『 いや、それは僕が一番疑問に思ってるよ(笑) 』
そんな会話は何度交わしたか分からない。
トモくんとは出会って一年くらいになる。
男女の友情において尋ねられることはただ一つ、“ 男と女にならなかったのか? ”
結論、これまで一度も “男と女” には至っていない。
もちろんそんな雰囲気が全くなかったわけではないし、私はトモくんに一度好きだと伝えられている。
「 僕じゃダメですか? 」と、人柄の滲み出るフレーズだった。
けれど私はトモくんの気持ちには応えられないとして、友だちでいて欲しいと言った。
よく覚えている、あれはサントリーのビアガーデンで飲んでいた夜のことだ。
それでも私が本の執筆でつらい時、友だちと喧嘩をした時、母との関係性に悩んだ時。
隣に居てくれたのはトモくんだったから、私にとって大切な人であることは揺るがない。
昨日、私とトモくんは和歌山に出掛けていた。
朝に大阪を出て、和歌山に着いたらまずはランチ。午後はフォトジェニックな神社に行って、Instagramで有名なレトロな喫茶店でお茶をする。
夜はとれとれ市場でバーベキューをして、最後は花火をして終わろうというプランだった。
トモくんは今日の為にレンタカーを借りてくれて、意気揚々と車を走らせる。助手席に座る私は、お互いの好きな曲をミックスしたプレイリストを流す。
『 おぉ、Creepy Nuts やん 』
「 そうそう、あんまり詳しくはないんやけど ❝のびしろ❞ だけは好きでよく聴くの 」
車内に流れる音楽が、気分を一層高揚させる。
世代の違う私たちは、学生の頃に流行った音楽も当然異なって、夏といえば サザンオールスターズ だと言うトモくんと、夏といえば ORANGE RANGE な私。
普段は感じない年齢差も、こうしたジェネレーションギャップによって世代の違いを思い知る。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、さぁ とれとれ市場まで向かおうか という時だった。
私の体調が優れなくなってきて、大事を取って、急遽近場でバーベキューができる場所を探そうということになった。
突然の変更にもかかわらず、トモくんが素敵なお店を見つけてくれた。
大阪の南の方にあるホテルのルーフトップで行われるバーベキューコース。
少し値の張るコースなだけに、来ているお客さんは40~50代の大人の人たちばかりだった。
広々としたソファ席に、夏の夜の風が吹く。
ゆったりとした空間に癒されて、私の身体もいつの間にか元気を取り戻していた。
立派な炭焼きのバーベキューコンロの上には、お肉やお魚、色鮮やかな野菜たちが並べられた。
こうした時に率先して焼いてくれるのは、トモくんの良いところ。私はそれに甘えて食べることに集中した。
「 トモくん あのさぁ、赤ちゃんみたいなこと言うんやけど 」
「 それ、一口サイズに切ってくれへん? 食べるのもちょっと疲れてきちゃって 」
大きな骨付きチキンが出来上がって、私は甘ったるい声に上目遣いでお願いをする。
そんなことを言えるのもトモくんくらいなもので、『仕方ないなぁ』と言いながら丁寧にカットしてくれた。
その時だった、
私はビビビッと走った強い感情にハッとする。
「 私いま、すごくセックスがしたい 」
(後編に続く)
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