2年ぶりに彼氏ができました [前編]
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指して執筆活動に明け暮れる橋本なずなです。
『 付き合って 』
「 ん?・・・え? 」
——— 聞き間違いかと思ったんです、最初は。
彼とは出会ってから4年が経っていました。
私は男性と関わる時、初手で今後の関係を決め込んでしまう節があります。
自分の意見がハッキリしているから、好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。
男性として素敵だなと思ったらアタックするし、恋愛は期待できないなと思ったら友だちモードを発動します。
それは概ね初動で決まるし、4年もの間 何も無かったから、私たちの関係はずっと友だちなのだと思っていました。
彼の名前は “ダイちゃん” とでもしましょうか。
出会った当時はお互いにパートナーが居ました。
その2年後、私は2年間交際していた彼氏と別れて、ダイちゃんは去年の夏頃に4年間交際していた彼女さんとお別れしたようでした。
ダイちゃんは個人事業主として、自身でお仕事をしています。
身長も高くてガタイも良いから、ダイちゃんの隣に歩いているといつも、街行く男性たちから羨望の視線が向けられています。
ビンテージ系のファッションが似合う 男の中の男なダイちゃんは、“漢” な雰囲気を感じます。
ここまで書きましたが、私のnoteの読者様ならば既にご理解いただいているでしょうか。
ダイちゃんは、私の男性のタイプとは真逆の感じなんですよね。
私は、有名人で言うとDOTAMAさんが大好きです。色が白くて黒縁の眼鏡を掛けていて。
けれど、ダイちゃんはどちらかというと褐色肌だし、眼鏡というか色付きのレイバンのサングラスを掛けています。
「 私、DOTAMAさんみたいな人が好きだから… 」と、交際をお断りしてきた男性たちからは大ブーイングが来そうな展開ですね。
しかし、昨年末のnote【 私が選んだ人は 】で書いていた 私の好きなタイプの内的な部分について。
これは、ダイちゃんにはとっても当てはまっていると思います。
先日書いたnoteに、そんな言葉を書きました。
これは最近の素直な感情で、今でも馴染みのお店や友だちには連絡をできていないでいます。
けれど、このnoteを書いたすぐ後に、ダイちゃんがLINEをくれました。
< 元気でなくても、今のなずなさんも受け入れられるよ! >
< 気を遣うとかは無くて、もし一緒に居て気が紛れるならカフェでも行こうよ! >
嬉しかったです。
今は半ば強引にでも、相手のほうから関わりを持とうとしてくれるほうが楽だから。
ダイちゃんの言葉のおかげで会うことにもハードルが下がって、その数日後に私たちはお茶をしました。
母が倒れた日のこと、亡くなった日のこと、最近のこと。
たくさん話を訊いてくれました。
そして丁度良い時間だったこともあり、私たちは続けて飲みに出掛けることにしました。
『「 乾杯っ 」』
時々行く 大阪・京橋にある使い勝手の良い居酒屋さんで、赤星の大瓶1本と熱燗4合、二軒目に訪れたワインバーではグラスワインを3杯ずつ。
へべれけどころじゃない。私は久しぶりに泥酔しました。
お酒を飲むと、私は必ずと言って良い程にナルシズムが強くなります。
「 私って、可愛いじゃん?それはもう “地球は青い” ってくらい当たり前の話じゃん?」
酔っ払った時に出るナルシズムを、ダイちゃんは “なずな節” と呼びます。
なずな節に対する周囲の反応は基本2つのパターンに分かれていて、『 はいはい、分かった分かった 』とあしらわれるパターンと、『 えぇ…自分で言うか? 』とドン引かれるパターン。
しかし、ダイちゃんはあしらうわけでもドン引くわけでもなく、いつもこう言います。
『 よっ!さすが!良いねぇ、それでこそなずなさんだよ! 』
ニューパターン、その名も “煽り” です。
煽りというと、若干馬鹿にしているようなニュアンスを感じられるけれど、ダイちゃんのそれは全く嫌な感じがしないのです。
というか、ダイちゃんは私のナルシズムを本気で受け入れ、寧ろ憧れてさえくれているようで、こんな私のことを『 カッコ良い 』と言うのです。
『 なずなさんはカッコ良いよ、自分を肯定できてて 』
『 使えるモノは使わないと、っていつも言うやろ?それもカッコ良い 』
『 持って生まれた使えるモノもあるやろうけど、なずなさん自身が “使えるようにしてきたモノ” もきっとあるやろうし 』
私が恵まれたモノに甘んじず、言葉遣いや立ち居振る舞い、教養も学んで、身体を鍛えたり、お化粧の仕方を覚えたり ——— 。
ダイちゃんは、私が努力をして武器として使えるよう磨き上げてきたものを理解してくれている。
“使えるようにしてきたモノ”
その素敵な言葉が、私の心に熱を持たせました。
その後、タクシーで私の家まで帰りました。
私の家には、ダイちゃんは一度泊まりに来たことがあります。
その日も酔っ払っていた私たちは夜中に帰宅し、翌日 目が覚めたのは10時頃。
母も一緒に住んでいましたが、仕事だった母はとうに出てしまい、顔を合わせることはできませんでした。
「 お母さん、ダイちゃん連れて来たよ。お話ししたかったって言ってたもんね 」
『 お母さん、夜中にスミマセン。なずなさん今めっちゃ酔っ払ってます(笑) 』
母の遺骨の前で二人、手を合わせました。
———「 はぁ、はぁっ・・・・・あー… ダイちゃん、スゴすぎるって 」
夜中3時。
気が付いたら、私たちは天上を見上げて果てていました。
( 後編につづく )
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