一人称小説の時間軸の謎
1人称小説は、なぜ現在進行形の話をしている状況であっても
「俺は〜と言った」
「私は振り向いた」
といったように、文末に「〜た」を付けるのだろう。
過去を回想する体での一人称語りは現在から過去の自分を見ている訳だから、文末に「た」を付けても問題ないと思うけれども、現在の状況を主人公視点で描写する時に文末に「た」を付けてしまうと、主人公は一体どの時間軸で物ごとを見ているのかよく分からなくなる。
主人公は俯瞰能力を持った小説世界の「神」なのか、実は文章には明記されていないが、作品内で繰り広げられている描写は過去のもので、現在から振り返って一人称語りをしているのか、どうなんでしょう。
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