看護師を目指したきっかけ
看護師の道を選択してから、今年で約10年経った。
看護師を目指すきっかけとなったのは、わたしが4歳の頃、入院生活を経験した時に出会った看護実習生さんだった。
入院中は家族と過ごせなかったので、とても孤独を感じていた。
忙しい中でも母は時間を割いて、面会にきてくれていた。
しかし、母が帰る時に寂しいと言えなかった。
母には帰る場所があり、寂しいと言ったら困らせるだろうなと思い、感情を押し殺していた。
母を笑顔で見送った後、ベッドで泣いてしまうこともあった。
そんな時に短い時間であったが、看護実習生さんがわたしを受け持ってくれることになった。
いつもわたしの話に耳を傾け、たくさん遊んでくれた。
今は何を話したかは覚えてもいないし、顔も思い出せない。
それでもあの時に過ごした時間だけが宝物になっている。
わたしが退院してからも、文通をするほどの仲になった。
わたしの入院生活で記憶に残っているのは、看護実習生さんとの記憶。
看護実習生さんのような、人に寄り添える人に強く憧れを持ち始めた。
看護実習生みたいな人になりたいと思い、看護師を目指した。
看護師になることはできたのが、わたしが勝手に思い描いていた世界ではなかった、、