エモいぬか漬け
ぬか漬けが美味しい季節がやってきた
冬眠させてあった我が家のぬか床も
春と共に目覚め始めている
温暖な地域ならば
一年中ぬか漬けができるのだけど
マイナス30 ℃近くまで下がる
十勝の厳冬期には漬かりにくいので
夏野菜が終わったらしばし眠らせておく
私たちの住むこの地では
真冬の漬物の独特な食文化がある
保存食も兼ねた豪快な漬け物を食べて
厳しい寒さを乗り切るのだ
秋になったら
大量の越冬野菜を地下室に囲い
せっせと漬け物作りに勤しむ
『ニシン漬け』『たくあん』『聖護院の粕味噌漬け』『白菜漬け』そして『いずし』
北国ならではの漬け物をずらりと玄関に並べて
これで冬支度が間に合った❗️とホッとする
長い冬が過ぎて春になり
近所の野菜直売所がオープンしたら
今度はぬか漬けの出番がやってくる
この前あなぽこ社で集まった時
小寺さんが一言
「ぬか漬けってエモいよねーーー」
そうか、エモいのか
ぬか床はそれぞれの家の長い歴史や想いが
練りこまれており
一つとして同じものはない
その「エモさ」について
今度みんなで話し合ってみたい
ヨッシーならどんな音を付けるだろう
芽室町の「愛菜屋」で
初赤かぶが出ていたので
早速漬けてみた
それはそれは
エモい美味しさなのだよーーー
♫一番鶏の歌で目覚めて
彼方の山を見てあくびして
頂の白に思い馳せる
すべり落ちていく心のしずく
根野菜の泥を洗う君と
縁側に遊ぶ僕らの子と
『田舎の生活』スピッツ/草野正宗・詩
根野菜の泥を洗うたびに
この曲が繰り返し再生される
漬け物をつける景色
大切な生活の一幕
業務連絡→小寺さん、ヨッシー
次回あなぽこ社のおやつは
ぬか漬けちゃんですよーーー