自分による自分のためのデスクづくり(塗装編)
前回に引き続き、デスク天板の塗装について書いていきたいと思います。
再掲になりますが、最終的に目指す姿はこんな感じです↓
用意するもの
・天板
・ブライワックス
・段ボール
・ゴム手袋
・ウエス
・雑巾
・タワシ(もしくは硬めのブラシ)
まず部屋が塗料で汚れないように、ダンボールを敷いておくことをおすすめします。ビニールシートなどでも良いのですが、重量のある天板を扱うためクッション性のある素材にしておくと床に傷がつきにくいと思います。
ウエスはブライワックスを塗るために使いますが、着古した綿のシャツなどでも良いと思います。私はホームセンターで買った袋詰の徳用ウエスを使っています。
準備
マルトクさんでオーダーした天板が届きました。サイズもさることながら、重量はおよそ20kgあります。私は2階の部屋でデスクを使いますので、これを2階まで運ぶのが最初の仕事になります。可能であれば誰かに手伝ってもらいましょう。ここで腰を痛めると後が厳しいです。
慎重に包装を解いていきます。刃物を使う際は、天板に傷をつけないように気をつけましょう。
私の手元に届いたアカシア集成材はこんな木目でした。アカシアは木の中心部分と周辺部分ではかなり色味が異なり、集成材にするとランダムな模様になります。全体的に白っぽく見えますが、塗装すると雰囲気がガラッと変わります。
いざ塗装!といきたいところですが、その前に一つだけ下処理をしておきます。マルトクさんでは木材の表面を240番程度のサンドペーパーで仕上げてくれています。この時出た木屑が表面の凹凸に残っていますので、それを固く絞った雑巾で拭き取ります。表裏面と側面も丁寧に拭いておきましょう。
塗装
ブライワックスを扱うのが初めてということもあり、私はまず天板の裏面に塗ってみてコツを掴むことにしました。なお、表面と側面は組み立て後のほうが楽に塗れるということに気づいたので下記の順番で進めています。
1.天板裏面の塗装
2.デスク脚の取り付け
3.天板表面・側面の塗装
(↑まずはこの動画を見ておくと、お作法がイメージできると思います)
準備ができたら塗装に入っていきます。今回使うブライワックスは有機溶剤が含まれていますので必ず換気をしましょう。脳がやられてしまいます。(溶剤を含まないトルエンフリーのものもあるみたいですね)
また、手が汚れないようにゴム手袋を使います。薄手のものを使うと作業がしやすいです。10枚ほど入ったものが100円ショップなどで買えます。
ブライワックスのプラの蓋は結構硬いのであて布などをして気合で開けましょう。缶の内蓋はマイナスドライバーの先などで開けられます。
さて、いよいよブライワックスを塗り込んでいくのですが、ムラにならないように…などと言われても初見では加減が分からないと思います。私の経験から言えるコツを簡単にまとめておきます。
・感覚を掴むために裏面から塗り始める
・ブライワックスをウエスに多めにとって薄く伸ばす
・面全体を一通り塗る → 見渡して塗りむらを確認 → 塗り足す
とはいえ大きく失敗することはない塗料ですので、あまり気を張る必要はないと思います。塗装の様子をタイムラプスで撮影しましたので参考に載せておきます。
仕上げ
ブライワックスの塗り込みが終わったら20分ほど放置してから仕上げに入ります。オイル系の塗料と比較して、乾燥時間が短くて済むのもワックスの良いところですね。
仕上げは2ステップで進めていきます。
1.綺麗なウエスを使って乾拭き
2.タワシを使って仕上げ磨き
まず綺麗なウエスを用意して全体を乾拭きします。ウエスにブライワックスの色がつくと思いますので、これがつかなくなるまで繰り返し拭いていきます。特に天板の端の方や角にはワックスがたまりやすいので念入りに。これは表面に残った余分なワックスを取り除くための作業です。
次にタワシで磨いていきます。私は当初豚毛のブラシで作業していたのですが、ブラシの品質があまり良くなかったこともあってか、抜けた毛が木材の道管に刺さりまくりました。代わりのものを探していたところ未使用の靴用タワシがありましたので、これを使うことにしました。こんな感じでガシガシ磨いていきます↓
全体に艶が出たら完了です。ブラシをかけるとワックスのカスがそれなりの量出ますので掃除機を掛けておきましょう。
艶の出具合はサンドペーパーの番手に影響されます。240番で仕上げた材だとこれくらいの艶が出ます。テカりすぎていなくて、ちょうどよい仕上がりだと思います。
次の組み立て編ではドリルを用いた穴あけ作業とデスク脚の取り付けについて書いていきます。もうしばらくお付き合いください。
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