見出し画像

学校が親に必要な情報を届けないと、どういうことになるのか。

私たちがどうして
ずっとずっと、何度も何度も、

「保護者向け不登校リーフレット」

に、不登校の親の意見や、親の会と繋がる大切さを盛り込んだものを、自治体が配らなければならない、と言っているのか・・・


地獄とはこのこと

まずはこれを聴いていただきたい。
2023.10.4のclubhouse明るい不登校

・小1の時から無理やり引きずって連れて行った
・学校の先生「連れてきてくれさえすれば」に同調したこと
・様々な身体症状があったにも関わらず、それでも学校に無理やり
・学校に行けないことで罵倒した
・子どもの希望をスルーした
・親子関係の悪化
・理不尽ないじめ
・いじめられるから手が出る
・友だちが作れない

地獄の10年・・・
親にとっても地獄・・・
子どもはもっと地獄・・・

だったろうと思います。

学校や行政の本音

総合教育会議なんかで、話している内容を見ていると

「親が学校に行かせるようにしないからなんじゃないか・・・」

そういう気持ちで不登校対策をしている自治体は少なくないんじゃないかと思ってしまい悲しくなります。
学校や行政はダイレクトには言わないけれど、どこかで親を責めているのが現状なのです。

親ならそれくらい・・・
子どもを守るために、親はもっと頑張らないと・・・

そうはおっしゃらないけれど、そういうニュアンスのことが伝わってくるのです。
ごもっともですが、それでは誰にとってもマイナスです。

無理やり行かせた結果はこれですよ。
10年かけて証明されるって辛すぎますよ。

ではどうしたらいいのか

過去を振り返っても仕方ありませんが・・・

この方がもし、
小1の時点で孤立していなければ・・・
早く、行き渋りや不登校の子の親と繋がりがあれば・・・

と思ってしまうのと同時に、今もまだ「同じ状況の親」との繋がりを持てずにいる人や、繋がる術を知らずにいる人はたくさんで、同じことを繰り返している親がたくさんだと思うと、怖すぎると思いませんか?

だから、今から出来ることが私たちにはあるはずです。

まずは、
同じ状況の親と繋がること。
同じ状況を経験した親と繋がること。

「保護者向け不登校リーフレット」を配布するというのは、ホントはきっとシンプルで簡単なことだと思うのです。
だけど、それがなかなか・・・

どうして必要か、これを聴けばちょっとは分かってもらえそうな気がしましたがどうでしょうか?

不登校の親に、不登校の親の繋がりが必要なんです。
それを学校がすすめてくれたら、情報をくれたら、救われる命があるんです。

不登校の親が繋がることで出来ること

もちろん、そこには正解はありませんが、不登校の親が不登校の親と繋がることで・・・

・親の視野が広がる
・親の選択肢が増える
・いろんな体験談を聞くことで自分の考えに軸ができる
 (本当にこれでいいのかな?が減ってくる)
・自分だけじゃないと思うと大丈夫だって思えて、心が楽になる
・失敗談を聴くことで、やらかし(子どもへのNGな対応)が減る
・子どもを信じることができるようになる
・自分に自信が持てるようになる

親がそのような気持ちになれたら、
子どもも・・・

・子どもの視野が広がる
・子どもの選択肢が増える
・いろんな選択肢と体験談から自分の考えに軸ができる
 (本当にこれでいいのかな?が減ってくる)
・自分だけじゃないと思うと大丈夫だって思えて、心が楽になる
・親のやらかし(子どもへのNGな対応)が減ると、親や自分や責めなくて済む
・親を信じることができるようになる
・自分に自信が持てるようになる

親が守られなければ、子どもは守れない

「無理に学校にいかなくてもいい」ということは、だいぶ学校に浸透してきましたが、

・人との関わりを増やそう
・昼夜逆転だけは治さなければ
・体験活動を
・規則正しい生活を
・ゲーム、メディア時間を守ろう
・学校は無理でも社会的自立を

学校に行けなくなると、だいたいこれを言われてしまう。
そして

ああ・・・
これを子どもにさせられない自分はダメな親なんだろうか・・・

そういう気持ちにもなります。

それで最初は取り組んでみるんです。これらが出来るようになるように。
できれば、子どもの意思でできるようにと声掛けも工夫したり、話し合ったりもします。
でもね、これが出来れば子どもも親も苦労しないですよ。出来ないから困ってるんですよ。それで心が回復する程度の浅い傷ならいいんです。
今までもやってきたんですよ。それでも、もう一回やってみて学校から離れていくことになるケースは多いと思います。

こんな感じで親は、学校や行政に相談すると正論で殴られて起き上がれなくなるということが起こります。

正論も大切なんですが、段階やタイミングを無視した正論は危険です。
そして親も本人も、段階がなかなか分からないものです。

正論で殴る連鎖

学校から離れて、家が安心して過ごせる場ならいいけれど、安心して過ごせない家もあるかもしれない。

その子たちは家で親から正論で殴られてるかもしれない。

「なんでそんなこともできないの?」
「学校に行かないなら、勉強や自分の家事くらいはやって」

そういうことが日常になると、どうなるでしょうね。

あと・・・

先生のアドバイスを受け、親が正論で子どもを殴り
なんとか学校にいっている、ということもあると思う。

その子はもしかしたら、不登校にカウントされていない場合だってあるんじゃないかな。

そういうことについては、こんな記事がありました。(日本財団ジャーナル)

となると・・・

生きてるだけでオールオーケー

学校に行ってくれさえすれば・・・(親の私の負担や不安がなくなる)

そのマインドから抜け出すには、不登校の親の体験談を色々聴いてみること。

この子たちの理由や事情はわかりませんが、

学校に行けない自分は親の負担や不安の原因だからいなくなればいい

どうかどうか・・・
そうはならないようにと願う・・・

学校復帰はゴールじゃない。
うちの子が最近学校に復帰してみて、やっぱり思いますもん。
学校が悪気なく、良かれと思ってやらかしまくってるってこと。
これでは学校の準備が整ってない・・・
けど、うちの子の準備が整ってないって思われてるとこ。

例えば、

図書館で本を借りる時
久しぶりの登校、久しぶりの図書館で
借り方が分からずあたふたしてると
「そんなことも分からないの?」
と図書館司書さんに嫌な顔をされる。

人権の授業で (外部講師)
久しぶりの登校、久しぶりの授業で
先生「今日は必ず一人一つ手を挙げて質問するように」
授業の終わりに
先生「今日手を挙げなかった人立ってください。せっかく外部から講師として来てくださってるのに・・・」

人権が軽視されちゃっていることに、先生が気づいてない場面多くない?
でも、なんとなく学校を尊重しなくちゃいけない雰囲気もあるから、なかなか言えない・・・
言っても改善されない・・・
言ったらモンペって思われそう・・・

子どももホントは学校に行きたいと願ってるし・・・
だから言うべきか、言わざるべきか・・・
よく分からなくなる。

学校の準備ができてないのに、それでも学校復帰する子どもたちも多い。
子どもたちにとって、この現状のままで心の中の違和感を整理するのは酷なことです。

最後にもうひとつ。

若者の自殺、75%が学校復帰・・・

もう、そんな苦しい思いの連鎖がなくなることを願っています。

情報があるだけで全然違うから、それが上手く広まってほしい。
同じ不登校の親が繋がって、体験談をシェアするだけで全然違うから、それがきちんと届くようにと活動しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?