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安芸高田市長ならば、不登校対策をどうするのか。


この方に勝手に妙な期待をしながら発言を聴いている今日この頃。
(市民じゃないけど)

この方だったら不登校対策をどうされるのだろうな~

安芸高田市発の不登校対策、何かやってほしい。
そしたら全国に波及しやすいのでは?
と淡い期待をしているところで、こちらの動画。

https://youtu.be/FAOJAjdVl7E?si=t_PNUbAZAmkLqicW


安芸高田市長は不登校についてどう語られるんだろう?
と思っていたら、ありました。

質問者の市民
さっき市長が、中学校の中にスペシャルサポートルームを作るって言われるんですけど、不登校の子はもう学校に行くこと自体ができないんですよ。
それなのにそんなとこ作られてもいけない、保健室もいけないんです。
そういうのはどう考えてらっしゃいますか?

回答者 石丸市長
実にそこの高いハードルをですね、小さくする試みというのがそのスペシャルサポートルームには施されています。
それこそ建物は一緒だったのかな、私が見た例だといろんなパターンがあるらしいんですが、入り口からして別だったりするんですね。あのみんなが入る玄関が直結してその部屋に入れるようにしてあったり。
その部屋というのは外は見えるんだけども、中の様子はこう外からはあんまり見えない。要はす入りやすく過ごしやすい環境になってたりします。
完全に分離話してしまうというのも1つの解決策になると思うんですけども、少し中に近づけることによってまた違う解放・解決の仕方を探ろうというのがその特別支援室の趣旨にはなってます

これですよ~
私たちがずっとモヤモヤしていること。
(対立議員みたな言い方でごめんなさいね)

安芸高田市長も同じかー・・・
(勝手に期待して、勝手にがっかりしてすいません)

(このお話は2021年のことなので、もしかしたらこの会で集められた意見を元にその後何か素晴らしい対策をされているかもしれませんが)

どこがポイントか書いていきますね。

市長は市民の質問に答えていない

ということなんです。
あの石丸市長でもこんなことが起こるんだ・・・

でもこれね、全国の自治体で起こってる問題が分かりやすく詰まった動画なんですね。

それだけ不登校について、学校や行政に事実や情報が届いていないということです。
届いていないというよりは「分からない」ということかもしれませんが。

石丸市長なら、事実と情報をまっすぐ見てくれる方だと思いますので、事実を知って下さればお分かりになると願っています。

さっき市長が、中学校の中にそういうものを作るって言われるんですけど、不登校の子はもう学校に行くこと自体ができないんですよ。
それなのにそんなとこ作られてもいけない、保健室もいけないんです。
そういうのはどう考えてらっしゃいますか?

この質問は、新しい居場所についての説明を求めるものではありません。

○ まずは、そこに行けない事実に気づいて欲しいということ。

そこへ行けない子どもたちの存在に気づいて、その子たちをどこかに行かせること以外で行政としてできることが必ずある、ということなんですよね。

だから、

× 行けないなら、行ける場所を作りましょうね。

という対策は一部間違いなんですね。
そういう次元で不登校対策をするから、学校や行政へ相談などのアクセスが少なくなるんですね。

だから、子どもはもちろん、親も学校や行政から静かに立ち去っていく。

「この居場所とっても良さそうだけど、ここはうちの子は行けないな・・・」

親は、そこにも行けないような育て方をしてしまう自分を責めてみたり。

それって親子の努力不足?自己責任?

仮にそうだとしても、約30万人の不登校者数を記録している状態でそれで片づけていいことなのだろうか?

そのことには目をつぶり、世の中では居場所作りが盛り上がっていますが、居場所作りに力を入れれば入れるほど、不登校対策の本質から離れていくのです。

それでも居場所は必要なのでは?

たしかに必要です。
行き渋り&新規不登校枠を、居場所にスライドさせなくてはいけないですからね。それでいいなら必要です。
結果、長期不登校枠にスライドする子は少なくないんですけどね。
もちろん居場所が結果的に有効だった子もいます。でもかなり限定的になりますので、やはり根本をみつめてほしいと思うのです。

教育支援センターから何名学校復帰しましたー。拍手ー。

と、会議で報告してる自治体は、ちょっと考えが足りないですよ。
事実を見つめることと、情報を集めることをしなければならない段階はとっくに過ぎてますが、今からでもやってただきたい。

なので、質問者さんへの回答は

確かに全国の不登校者数約30万人、どのくらいの子が居場所にも行けずにいるのか、私たち行政は実態をきちんと把握せず、居場所に行けない子には居場所を作ればいいと安易に考えていたのかもしれません。
外にも出られない子どもたちはどうして外に出られないのか、考えているようで考えてなかったです。
心に傷を負っている子もいるということが頭の片隅にありながらも、よかれと思って「優しい対応のできるスペシャルな居場所」を作り、作ってあげたという自己満足をしていたのかもしれません。
「行く・行かない」の視点で見るのではなく、親子の困りごとに耳を傾ける支援ができたらと思います。
それを学校にフィードバックして、教育現場を子どもにとっても、教員にとっても居心地のいい場所にしていく必要があると考えています。
学校に行けないならスペシャルな場所へ、ということではなく、当たり前にすべての学校が居心地の良い場所できるようにしたいと思います。

私ならこう答えるな~
でも、

え?予算がない?

箱ものを作る費用を、相談&フィードバックの人材に充てる。
教員研修を充実させ、フィードバックを受け入れる体制を作る。

つまり、新しい居場所を作ったとしても、いつもの学校を変えなければキリがないという発想です。

安芸高田市長、いかがでしょうか?

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