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定跡ちゃん #06 vs 先手早石田 その6

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初形から、▲76歩△34歩▲75歩△42玉▲78飛△62銀▲48玉〜       △88角成▲同銀△45角 で上図。

さて、ようやく本題の「自分は△45角を打つべきだったのかどうか?」なんですが、ここまで延々と「定跡ちゃん vs 先手早石田編」に付き合っていただいた方なら何となく、おわかりいただけるかと思います。そう……

△45角を打ってヨカッタ!!

コレが自分の結論ですねー。▲48玉には、△32玉と寄って玉形を安定させて先手の攻めに備える手や△84歩と飛車先を伸ばす手、△64歩と突いて銀上りを作っておく手など、コチラが悪くなるわけではない指し手がいろいろとありそうなんですけれども。

自分のような「乱戦なんて絶対やらないマン」にとっては、方針を変更することになってしまうので、そういう意味では、△32玉や△64歩などを選ぶのが妥当なのかもしれません。ただ、せっかく「定跡ちゃん」が「ここでこう指すと得するよー」と教えてくれていて、自分でもハッキリと指しやすくなる手順が見えたのなら、ソレを選んで実際に指してみるのも面白いかなーという感じですね。

よく言われることに「定跡を覚えると将棋が弱くなる(勝てなくなる)」というのがあるんですが、自分の場合は逆ですかねー。将棋が弱い(棋力が足りない)から定跡を実戦に役立て切れてないってのが現状なのかな? と感じています。要するに、定跡手順を知識として知っていても「その手がどうしていい手なのかが、ちゃんと理解できてない」ということです。

今回のように、定跡手順のソノ先には何があるのか? を自分が可能な範囲だけでも、いくつか拾っていくことで、少しは「定跡ちゃん」への理解レベルを上げていけるような気がしています。全ての対局で、同じような振り返りが出来るとは限りませんが、今後の対局でも「定跡ちゃん」と一緒に手を取り合って、出来れば、もっと仲良くなれるように将棋を楽しんでいけたらなーと思っています。

定跡ちゃん、コレからもよろしくね!!

<<補足>> 

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初形から、▲76歩△34歩▲75歩△42玉▲78飛△62銀▲66歩 で上図。

先手が7手目に▲48玉と上がるのは「危険な手」で、後手に角交換から正確に対応されると馬を作られて指しにくくなってしまうのはココまでで話した通りですが、では、先手はどう指せばいいのか? いろいろあるとは思いますが、一般的なのは、▲66歩と角道を止めて、玉を囲ってから石田流の構えを目指す感じの指し方でしょうか。

△64歩▲48玉△63銀▲38玉△32玉▲58金左〜こんな進行が考えられます。角道を止めれば玉を囲う余裕が出来ますし、▲76飛〜石田流の構えにも組みやすくなります。後手も、玉形を安定させつつ飛車先を伸ばしていくことになりますが、守備を優先させた代償として、先手にはしっかり囲われますし、石田流の構えにも組まれやすくなります。急戦調の動きは防ぎやすい手順ですが、反面、今度はソチラへの対処が求められます。

その場合は「vs 早石田」ではなく「vs 石田流本組み」など、また、違ったタイプの「定跡ちゃん」とのお付き合いが必要になってくるでしょうねw

ここまでご覧になっていただいた読者の皆様、ありがとうございました!!

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