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今だけは。 そんな夢を見ていた 五色の夏。


こんばんは。noteさん。

カラカラになった島に ふたつの嵐がやってきて、焼けた肌をかき混ぜます。
ひとときの別世界に、地上のすべてが立ち止まって、ひと息つきました。



5年という、月日を積み重ねて、
いろんな思いを引き受けたまま、
はじまった、32回目の、スポーツの祭典。

どこか他国事のような、不思議な感じで、
その日、を迎えました。


連日の、見えない先ゆきの、ニュースに、
現実のことなのかさえ、分からなくなっていたけれど。

かさなった白い想いに支えられた、聖火がともったら、
いつもどおりの、パフォーマンスがあって、
いつものように、205の、国の人たちもそこにいて。

世界が作り上げた、当たりまえの、
しばらくぶりの、あたたかな空気に、
いつのまにか、包まれていました。

だから、
数十月も続いている、これまでの、
人類とウイルスとの、闘いにだって、
休戦 。が告げられた、ような、気がして。

今、だけは、何もかも、忘れて。

息をのむほどの、張りつめた緊張感や、
人生をかけた、魂の、ぶつかり合いの、その瞬間を、
見ていたいって、思ってしまいました。


毎日のように、あちこちに寄り道しながら、
お目当てを捜しては、夢中になって。

純粋に、そのスポーツを愛した、ひとが、
毎日を重ねながら、自分に向き合って、
ひたすらに、磨き続けてきた、軌跡が、
そこにはありました。

やってきた、運命の日には、
喜びに溢れる、いっぱいの、笑顔を見れば、
悔しさに涙する、深い声を聞きました。

弾けるような、若い力で、お互いを楽しんだり、
思いもよらないアクシデントに見舞われたり、
夏の魔物に惑わされて、実力を発揮する機会さえ失ったり。

ひとりひとりの、主役の、長かったはずの、ドラマが、
世界の、冷めきっていた、こころに、
じんわりと熱い、色を、つけてくれました。

メダルの色や数を比べて、国と国が、競うのではなくて。
スポーツという、舞台で、
選手と選手が、これまでの努力で作り上げた、
その体の限界と精神を、競う、んだって、
離れていても、真っ直ぐに、伝わってきました。

そして、その先にあるのは、
健闘を称えて、お互いを認め合った、
やさしい時間、なんじゃないかなって思います。


選手の、それぞれの、忘れられない、夏を、
ここで、一緒に過ごせたことは、
わたし、にとっても、忘れられない、夏、でした。



そんな、時間を、過ごしながら、
ふと、日常に目を向けると、
相も変わらない、闘いが、
そこには、まだ、続いていて。

画面越し、ではなくて、
目の前の、いのちの、現実と、
闘い続けている、たくさんの人、がいることを、
忘れてはいけない、夏、なんだって思います。



暑さと、嵐と、不安の、中で、
照らされた、17日間の、光は、
静かに、消えました。

今、を乗り越えた、
未来の、あなたが、待っている、
次の、その日、まで。




追伸。
見えないものに立ち向かって、
頑張っている、あなたに、贈りたいのです。
虹色の、ありがとう、を。



 最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。。