詩 37

次男が眠っている
離れると途端に目を覚まして泣いてしまうので
諦めて
私もぼうっとしている
身体をぴったりとくっつけて
鼻息を少し大袈裟に
顔に吹きかけるようにすると
安心するのか
また微睡みに溶けていく

私はもう、一切を諦めて
五本の指だけで
何が出来るか考えていたら
詩が一遍出来上がった

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