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私の視点【椿優希】

僕は、いま、作演として、公演に関わっている。

僕は最近、役者業より、作家活動に、意義を感じている。

と言うのも、伝えたいことがあったとき、説教じみて本人に直接伝えるより、アート作品を通してさりげなく伝える方が、ずっと、すっと入って行くんじゃないかと思うからだ。

特に僕は人に舐められガチだから、直接言うより、作品にした方が先入観なく伝わるのかなぁと思う。

そして、作品作りに置いて、最近素敵な知識を得た。

先日、チームメイトのぬまちゃんが主催のインプロワークショップに参加した時、イラストレーターの井上涼さんの、講演会の映像を見る機会があった。

その講演会で井上さんはこんなことを言っていた。

僕はゲイだから、その視点で作品が作れる。と言う話をしていた。

僕にしか見えない視点で物事を見て作品にする。
とっても素敵なことだけど、それって調べれば自分が見れない景色も見れるんじゃないかと思う。

例えば、ゲイの人のブログやインタビューを読み漁れば、ノンケの人もゲイの目線で作品が作れる…

そう思っていた。

そんな先日、こんなことをふと思った。

僕が今作っている作品は、ハラスメントがテーマとして扱われている。そして、少し前にも同じハラスメントをテーマとして扱った作品に関わったんだけど、二つの作品の違いに気がついた。

前者はハラスメントを受けた作者、後者はハラスメントを指摘された作者、同じテーマの内容のはずなのに、書きてによって、ほんの少しだけ、微細な違いが、あるのだ。

そのことに気づいたとき、改めて、自分しか見えない視点の意味を知った。

これからも、弱い人に寄り添う作品が作れるように、優しい人間であり続けたい。

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