レビュー 超解 決算書で面白いほど会社の数字がわかる本
著者 福岡 雄吉郎
評価 決算書が読めるようになりたい初心者向け
この本を読んで理解したこと
1 損益計算書は1年間の企業通信簿
2 貸借対照表の数字は色で分けて覚えよう
はじめに
本書を読むきっかけになったのは、「金持ち父さんの投資ガイド入門編」を読み決算書を読めるようになりたいと思ったからです。
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決算書(=財務諸表:損益計算書、貸借対照表など)を分析できれば、私自身の資産状況、今後の投資での企業分析や将来的なビジネスに役立つこと間違いなしです!
1 損益計算書は1年間の企業通信簿
主に本書では、損益計算書と貸借対照表について学ぶことができます。
まず、損益計算書は会社の1年間の通信簿(=業績)を数字で捉えることができます。
損益計算書と貸借対照表は、会社法において株式会社が必ず作成することになっています。
この2つ(他にもありますが)を作成するために、簿記という学問があるのです。
元のトピックに戻ると、損益計算書に記載されているのは、企業の売上、売上総利益、経常利益、税引前当期純利益、純利益などが載っています。
全ての項目は、売上原価、販売管理費や配当金を売上から引いて算出します。
この毎年作成される損益計算書などを元に銀行、投資家、取引先や格付け会社は
会社をよく吟味し、その会社の価値を計るのです。
2 貸借対照表の数字は色で分けて覚えよう
次に貸借対照表ですが、損益計算書と違い1年毎ではなく毎年の資産(=現預金、自己資本)や負債(=借金)を継ぎ足し継ぎ足しで記載しています。
貸借対照表は、企業の健康診断書の役目があります。
表を見たとき、左に資産、右に負債と純資産が記載されていて、左の総資産と右の負債合計と純資産合計の和が一致するようになっているのです。
総資産 = 負債合計 + 純資産合計
以上の式が成り立つようになっています。
図で見ると↑↑のような形になります。
AとBは比較で並べてみましたが、この図ではどちらが健康的な企業かわかりますでしょうか?
正解は、もちろんAです
純資産が多く負債が少ないため、本書でもバランスの取れた企業はこの形が多いと説明しています。
反対に、負債が多く純資産が少ない企業は、銀行などから借金が多いということが言えます。
※負債にも流動負債、固定負債と違いがありますがここでは割愛します。
いくら、損益計算書で黒字を出していても、貸借対照表の方で負債が多ければ倒産する可能性のある企業があるため、投資をする方は注意が必要です。
所感
本書は、今後投資をしていく上で非常に役に立つ内容を学ぶことができました。
しかしながら、本当の初心者に向けた本のため、実践的な分析手法などを学ぶにはさらに他の本を読んでいく必要があると思います。
この本は、年末から読み始めようやく本日読み終わったのですが、
単語の意味がわからないものが多く読むのに苦労しました。
他にこの本と同時並行で2冊決算書関連の本を読んでいましたが、
正直半分のところで内容が頭に入ってこず、断念してしまいました。
その中でも本書は、投資をする方や経理を仕事とする方に読んでいただければ、
仕事の励みになると思います。
次の目標は、勉強した決算書の知識を活かし、株式を購入して行きます!
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