「闘病」とは、病と闘うこと。
抗がん剤服用を中止してから、この「闘病」について考えていました。
#闘病記
noteの記事に付けるハッシュタグ。
「胃がん」や「胃全摘出」などのほか、いつも「闘病記」を付けていますが、
7月の中旬に抗がん剤の服用が中止になって、ふと思いました。
闘ってる?
抗がん剤服用中
抗がん剤服用中は、副作用として白血球が減ったため、
感染症に感染しないよう、細心の注意をはらいながら過ごす日々。
また、食欲不振で固形物はもちろん水分でさえ摂れない日もあったけれど、
“食べること”が頭から離れたことはありませんでした。
意識が病気克服(もしくは予防)に向いていて、
病と闘っているという感じがちゃんとありました。
抗がん剤服用が中止になってから
術前から1日2食だったものを、できる限り3食にしようと努めてはいますが、
栄養バランスだの考えながらメニューを考えるのは、
手術後まもない時期にすでに放棄しています。
放棄する前は、とにかく1日中「何、食べよう」って考え続けていて、
自分にとっては、とてつもないストレスだったのです。
今、食べるものは、食べたいもの。フリーダム(笑)!
「何、食べよう」と1日中考えることもありません。
1日3食にしようとしているのは、単純に体重を増やしたいからで、
今以上に減らなければ、2食のままでも特に気に止まず。
白血球の数値にも問題がなく、気をつけてはいるものの、
感染症への感染に対して過剰にナイーブにはなっていません。
さて、病に意識は向いているのかな?
術前のような量の食事は摂れないし、食べられるものも減ったし、
ちょっと何かあるとおなかの調子が悪くなるし、飲めるお酒の量も減った。
体重もまだ45kg台を脱出できないし、そのぶん体力も回復しきらない。
術前とは違う状態ではあるけれど、これが自分の日常になってきていて、
病気と闘っているという感じは特にないなと思っていました。
やっぱり「闘病」してた!
↑これが今の結論。
病と闘っている感覚はないなと感じていたのは、10月7日(月)まででした。
7日(月)は外来診察の日。
診察前に採血して、その結果を見つつの診察がいつもの流れです。
このときも同じでしたが、いつもと違ったのは、血液検査の結果。
先日もつぶやいていたとおり、腫瘍マーカーの数値の隣に「H」が付きました。
基準値よりも高い数値だったときに付く「H」。
7月に術後半年の検査をしたばかりで、その結果に問題はなかったことと、
はみ出している数値がわずかだったこともあって、「心配ない」と主治医。
「了解!」
……とはならないですよねぇ。
抗がん剤を服用していなくても、術後半年検査に異常がなくても、
いつもいつも体に摂り入れる栄養のことを考えていなくても、
そして、5年で寛解を迎えても。
がんが自分の体にあったことも、リンパ節に転移していたことも事実で、
たぶんこの先ずっと、ことあるごとに再発・転移の可能性がチラつき不安になる。
予防のための術後補助化学療法を途中でやめてしまった自分は、
1年間の治療を完走できた人よりも約10%、5年生存率が低いとされていて、
その低い約10%分、不安が上乗せされているようなもの。
常に感じているわけではないけれど、いつもどこかにあってひょっこり顔を出す。
その不安があり続ける間は闘ってるんだ、きっと。