フリーランスになって1年。苦しさはあるけれど、ライターはやめられない
12月29日、土曜日、晴れ
ぶわーっと仕事をこなしていたら(追われていたらの間違い)、あっと言う間に12月下旬。時の早さにびっくりする。
仕事は相変わらずパツパツだけど、息抜きにどうかnoteを書かせてください。(笑)
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彼にこう言われた、「フリーランスになってもうすぐ1年だね」。言われてみてようやく「1年走り切ったのか」と実感が湧いてきた。
いわゆる“こたつライター”と呼ばれるような、家で案件を調査しながら書くことがメインだった1年前。およそ12ヶ月経ったいま、そういったライティングよりも取材記事の数の方が圧倒的に上回っていることに気づく。
「取材なんてこわい」と漠然と怖気づいてたくせに、今なんて「いろんな価値観に出会える取材がたのしい」とさえ思っている。人って変わるものだ。
いろいろな人と出会ったし、いろいろな人の価値観に触れた。正直よくわからない人もいたし、この人には叶わない……と自信を消失させる人にも出会った。
もちろん、関わる人が増えれば増えるほど、嫌な発言をされることは増えるけれど、普通に暮らしてたら出会えない人に会えるのは、ライターの特権だと思う。くせになるんだよね。
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そして、彼にこうも聞かれた、「ameriの今年を表す漢字一文字はなに?」と。たしかに今年はスタートダッシュからずっと走り続けてきて、振り返ってこなかったなあ。
よく考えたあと、わたしの今年の漢字は「波」のような気がすると答えた。
仕事柄、仕方のないことだけれど、人とも案件とも、出会いと別れが多かった。わたしから手放すことを選んだこともある。出会った相手に悩まされてメンタルがボロボロになったことは、きっと忘れたくても忘れられないだろう。
でも、去年のわたしに比べたらずっといい。フリーランスのよさもむずかしさも1年でよくわかったから、手放しで「フリーランスがいいよ」なんて簡単には言えないけれど、人間関係でのキャパが狭いわたしには特に、働き方として適していたと感じる。
去年はずっと「底」にいたようなものだから、そこから考えたら順調に浮上できたと思う。最近はメンタルも安定した。
今年はクリスマスも年末も、仕事片手に過ごしているけれど、書いて暮らせるなら本望だ。
悩みながら言葉を振り絞る行為は苦しいけれど、自分の原稿が編まれて美しくなった状態で広がっていくうれしさは、なににも代えられない。
だから、今日も明日も原稿に追いかけられながら書き続けよう。
でも、月に1回、読みたい本片手にカフェにこもる時間をとるのは自分とのお約束だから、ギリギリだけど時間を作ろうと思う。