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腹痛にめっぽう弱くて悶絶した日
冒頭からこんな1文を書くのは申し訳ないので、冒頭の1文を「頭からこんなことを書いてすみません、でもどうしても書きたくて」というエクスキューズにしておきます。
そんな申し開きをしてまで書こうとしていた最初の1文は、「今日のわたしは猛烈な腹痛と便意によって目が覚めた」という、実にしょうもないものだ。しかし本日のわたしを語るには欠かせない。
世の中にはおなかの弱い人が一定数いる。わたしのまわりだとまず夫がそうだし、母と妹もおなかが弱い。
車の運転中、電車での移動中、自宅でゲーム中、腹痛は時を選ばずやってくる。ベテランおなか弱い人たちはその度に「いたたたた…」と顔を歪めるも「今は波が落ち着いているから…」とお手洗いに行くか行かないかの冷静な判断を下している。
一方のわたしは腹痛に見舞われることなど半年に1回ぐらいだろう。いちいち数えもしないし、そもそも前回いつおなかが痛くなったのかわからないぐらい頻度が低い。体感的には半年~1年に1回だ。
その1回が、今日だった。
夫のような「ベテランおなか弱い人」と違って、わたしは腹痛に不慣れだ。単に不慣れなのか、それともほかの人が体験しても同じく猛烈に痛いのか知る由もないが、半年に1度とはいえ毎度「痛い」を通り越して「激痛」なのだから勘弁してほしい。
生理痛でも起き上がれないほどの痛みは経験したことがないのに、腹痛となると本当に起き上がれない。体操座りのまま横になるような形で、自然に背中を丸めて横になる体勢になっている。
脂汗がだらだら出て、数m先のお手洗いに向かうのもまるで腹を撃たれた刑事ドラマの主人公のように、うめき声をあげながら壁をつたってよろよろ歩きだ。
今度はトイレから出ようと立ち上がった瞬間にまた刺すような痛みが襲ってくるから、出るに出られず便座で「考える人」になるしかない。
ベテランおなか弱い人たちは「いたたた」と言いながらふつうに車を運転するし、ふつうにスーパーで買いものもするし、ふつうに街を歩いているけれども、そんなこと無理よ、無理無理。
気を紛らわそうとYouTubeを開いても動画の内容がまったく頭に入ってこない。体操座りで横になっているか、便座で「考える人」になる以外なにもできないのもまたわたしを焦らせる。
なんかほかのことに集中できないかと半ば無意識に開いたのがnoteで、冒頭「今日のわたしは猛烈な腹痛と便意によって目が覚めた」の1文を書いた次第である。
猛烈な痛みが断続的に続く時間帯を過ぎると、ベテランおなか弱い人たちがよく言っている「波」の時間帯に切り替わる。
波が落ち着いているあいだは常備しているOS-1をパントリーから取り出して水分を補給する余裕が少し生まれる。お手洗いに向かうのも、撃たれた刑事のようなかっこうをしなくてもよくなってくる。ここまでで痛みを感じてから数時間が経過している。
まだもう1回ぐらい波が来そうなくすぶり感はあるものの、デスクの前に座り、PCでこのnoteの冒頭を修正できるぐらいまでには落ち着いてきた。
と同時に、日もすっかり暮れてしまった。
長く痛みと闘った、短い1日だ。
あ、やば。ちょっとお手洗い行ってきます。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが最近おなかが痛くなったのはいつですか?