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包丁を使わずにすむ果物リレー

1年前に何気ない気持ちで始めたしょうもない実験が終わった。
その実験とは「包丁を使わなくても食べられる果物(バナナを除く)に1年中ありつけるか」だ。

結果からいうと、1年中ありつける。

この検証実験はわたしのふとした思いつきで始めたものだ。
朝の果物は金とはいうが、そんな意識はまったくなく、1年前の今頃のわたしは起きてすぐにさっぱりしたものを欲していた。
そのとき、たまたまスーパーで値引きされたいちごを手に取ったことがきっかけだ。

果物は好きだが、包丁を使って手を汚しながら皮を剥き、食べやすいサイズにカットしてまで食べようとは思わない。
でも、包丁を使わず手も汚さないで食べられる果物も、ほら、いちごのようにあるではないか。

ちなみになぜバナナを外したかといえば、食べるのは楽だけど保存が面倒だからだ。1房5本とすると、1日1本食べたって5日はかかる。
別にバナナに限った話ではなくキウイでもなんでも、あまり熟した果物が好きではない。房から外して1本ずつラップにくるんで冷蔵庫に入れると追熟を防げるらしいが、そんな面倒なことしたくない。
というわけで、バナナを除外した。

さていちごからスタートした包丁不使用果物リレー。
いちごの次はさくらんぼが現れた。
おいしいよね、さくらんぼも。

しかし果物は高い。こうしてみるとバナナのお手頃さが光る。
したがって「もったいないコーナー」に移動されて割引になった、できれば500円未満のものとマイルールを決めた。

国産のさくらんぼにくらべてアメリカンチェリーの安さが光る。
時期的に何月ごろだったかは忘れたが、6月ぐらいまではさくらんぼだった気がする。

いよいよさくらんぼが終わりかけとなり、どうなるかと思った矢先に登場したのがぶどう・マスカットである。
これも基本的には「もったいないコーナー」からお買い上げしていく。
たまに1/4~1/3房ぐらいで1パックになったものがワンコインで買えたが、やはり基本は1房単位の販売だ。
1房買えば2日か3日はもつので、さっそくの例外としてぶどう・マスカットに限ってはワンコイン制を撤廃した。

ぶどう・マスカットは意外と長く、11月頃まで続いたと思う。

11月にもなればこたつのおとも、みかんのお出ましである。
これは助かる。1袋500円か600円ぐらいで下手したら1週間いける。
みんなはできるだけ甘いものを選ぼうとするが、わたしは酸っぱいみかんが好みだ。したがってちょっと固めで酸っぱそうなものを積極的に選んでいく。

さくらんぼとぶどう・マスカットは「酸っぱい」があまりないけれども、みかんやキウイ、いちご、グレープフルーツは酸っぱければ酸っぱいほど嬉しい。
実家では母がよくキウイを剥いてくれるが、「酸っぱくていかん」と母が顔をしかめるキウイをわたしは喜んで平らげている。

最近は果物も野菜も甘さを追求した品種改良が盛んのようだが、酸っぱい果物好きもここにいる。農家の方々にはそのあたりお手やわらかにお願いしたい。

そして、みかんがまだまだ幅をきかせているこの年明け、スーパーに行ってみるといちごの小さな売り場が設置されているではないか!
わたしは1年間、包丁不使用果物リレーをやりきったのである。

最近カロリー管理をしはじめて驚いたのだが、果物というのは甘さのわりにカロリー控えめである。
いちごを1パック平らげたって100kcalもいかない。水分が多いからだろう。
その点バナナは1本で90kcal弱あるがしかし、先ほど述べた理由でバナナは除外なのだ。
したがって、体重を増やしたいわたしにとって水分の多い果物はあまりカロリー効率がよいとはいえないが、何も食べないよりはましだ。なにより起き抜けのわたしの身体が欲しているのだから。

今この時期はいちごの販売数が少ないこともあって「もったいないコーナー」であまり見かけない。
したがってみかんをメインにしながら、積極的にいちごを狙っていく。
みかんは皮を剥く必要があるが、いちごはその必要ないからね。

それでも、いちご、さくらんぼ、ぶどう・マスカット、みかん。
それぞれにトロフィーを進呈したい気分である。
今年も1年間、よろしく頼むよ。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの好きな果物は、なんですか?

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