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トランプのジャック、チャラ男説

トランプに描かれる人物の絵柄って、独特なタッチだと思いません?
トランプ以外で見ないというか。
個人的にはスペードのクイーン、ダイヤのキングが好きです。

そう、絵札もKはキング(King)、Qはクイーン(Queen)ときて、
J・ジャックって。
役職名から突然の固有名詞。

…誰?

今まで気に留めてこなかったのが不思議だが
とうとうジャックが気になってしまったので調べてみました。

ジャックはもともとネイブ

ジャックははじめからジャックではなかったらしい。
もともとはネイブ(Knave)。
ネイブの意味は「宮廷に仕える若い男性(召使い・家来)」だそうだ。

ネイブのままだと頭文字がキングとかぶってしまう。
そこで、ネイブの別名であるジャックに置き換えられたんだと。

ジャックが宮廷に仕える男性だと分かりました。
ではなぜ、チャラ男なのか。
ジャックの向いている方向に注目。

わざわざ、実家から写真撮って送ってもらいました

クラブのジャック

クラブのモデルは農民が使うこん棒で、知識の象徴。
ジャックはクラブと逆方向を向いている。
若かりしジャックは「知性なんてどうでもよくね」といったところだろうか。

ちなみにキングとクイーンは知性も気になる様子。
やはり王・女王クラスとなると知性も兼ね備えていないとね。
もはやちょっと、ジャックがチャラく見えてくる。

ダイヤのジャック

ダイヤは想像どおり、お金・商人の象徴。
つまり「財」をあらわす。

知性には興味のないジャック、お金のことはチラ見している。
キングががっつりダイヤのほうを向いているのに対して、ジャックはあくまでチラ見の姿勢だ。
なんとも涼し気な表情である。
「まあ、金はあったほうがいいよね」という声が聞こえてきそうだ。

ハートのジャック

言わずもがな、愛を意味するハート。

もうね、ジャックさん完全にロックオンしちゃってます。
「こんなにも多くのレディーのハートを盗んでしまって、ボクは罪な男だ…一生かけても償えないさ」
って、言ってます。

こちらのジャックはディーン・フジオカさん意識だろうか。
シュッとした表情である。
クールぶっているほうが逆に、底知れぬチャラさを想像させる。
もはやチャラいを通りすぎて、トランプ界のローランド。
ゲームの駆け引きよりキミとの駆け引きに夢中なのだ。

スペードのジャック

スペードは騎士の剣、死を意味する。
3人揃って顔をそむけているから興味深い。

キングは「王なるもの、常に死と隣り合わせ」と分かっていて、少し憂いをおびた表情でいるように見える。

一方のジャックさん。
顔をそむけているというよりは、気づいていなさそう。
「ボクまだ若いし、楽しいことしか見えてないのよ」
そんな感じ。


知性よりも現ナマが好き。
そして何よりモテたい。
後先考えず、今この瞬間、全力で遊びたい。
欲に忠実、若さゆえのエネルギーを感じます。

おわりに

ジャックのチャラ男説は完全にわたしの妄想でしかありません。
だけれどもこうやって見てみると、
絵札のわりに地味な存在のジャックに親近感がわきませんか。
キングやクイーンとの対比もまたおもしろい。

おうちにトランプがある人はぜひ見てみて。

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