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ただのカーディガン、されどカーディガン
アニエスベーのカーディガンを愛用して約1年。
間違いなく私が2019年に着た服の中で1番着たアイテムだ。
それまでカーディガンって、肌寒いときに羽織れるもので、四季を通して欠かせないけれど、地味な存在で、オシャレアイテムとして見たことがなかった。
着たことのあるカーディガンはユニクロのみだった。
何回か洗濯すればボタンの辺りや裾がすぐフニャっとなるけど特に気にはしない。そういうものだと思っていた。
たまたまスタイリスト金子綾さんのInstagramを見たときのこと。
上の写真を拝見して1番目を引いたのが、中に着ている、丸が沢山付いている服だった。
カーディガンだった。
自分の中で地味な存在であるカーディガンがコーディネートの重鎮に鎮座している。
コートやズボンの中に、お上品におさまってスッキリと見えている。
この画のカーディガンに心を一瞬で奪われ、「これどこの!?」となった。
これどこの!?は、アニエスベー(agnès b.)」の
「カーディガンプレッション」というものだった。
試着してやはり惚れたので即買いした。
惚れポイント
1. 丈
2. 自由自在さ
3. ストーリー
1. 丈
試着して1番気に入ったのが、「丈」
身長約150センチの私が普通のカーディガンを着ると、お尻の真ん中まで丈があり、スカートと合わせると、上半身が長く見えて随分と野暮ったくなる。
カーディガンプレッションは、丈が短めなので後ろから見て野暮ったくならない。中に入れても、外に出して着ても良い。
2. 自由自在さ
試着したときに店員さんに伺ったんだけど、丸首なんだけど、実はVネックにもなる。
上のボタン2つを外すと、しっかりめのVネックにもなるのだ。
ボタンが13個と多いので、自由自在に着られる。
全部ボタンを止めると、とてもフォーマルな印象になる。
金子さんの様にボタンを上だけ止めてお洒落に羽織れたりもする。
(これはハードルが高く真似したことはまだない。)
私が今まで着ていたカーディガンは、全部のボタンを止めると、パツパツに見え、ボタンが左右に引っ張られて可哀想に見えるんだけど、このカーディガンはスナップボタンでしかも伸縮性あるから全部前を止めてもパツパツに見えない!
子供に引っ張られても平気だし洗濯でジャブジャブ洗ってもフニャっとならないから、近場の公園から職場、旅行にも相棒のように常にバッグに入れている。
3. ストーリー
後から知ったのだが、このカーディガン、1979年に生まれ、今年で40周年だったそうだ。
「私はよくスウェットシャツを着ていました。ある時ふと、昔登校中にボタンを留めていたカーディガンみたいに前が開いたらいいな、と思いました。そしてスナップボタンがルネッサンスの服や、神父服のように狭い間隔で並んでいるようデザインし、カーディガンプレッションが生まれました。自分のための1枚を白でデザインし、それから黒。そして、小さな子供たちから男性まで、皆のためにデザインしてきました。」(参考:アニエスベーホームページより)
こうやって生まれたんだね。背景がまた素敵やんか。
ストーリーを知るとさらに愛着がわく。
着ていると気分も上がる一品。
TPOに合わせて着方を変えられるからワクワクする。
これからもずっとずっと着続けたい。
あなどるなかれ、カーディガン。
表紙画像はこちらからお借りしました