メルカリを通して自己肯定感を高めてもらっていた事を思い出した
以前観たカンブリア宮殿でメルカリの山田社長が出演されていて、自分がメルカリを始めた頃のことを思い出した。
私がメルカリを始めたのは育休時代。
ムスメが生後6ヶ月を迎え、少しずつお世話に慣れ始めたころ。
その年の冬は寒く、ムスメを散歩に連れ出すのもおっくうで、丸々3日外に出なかったことがある位、家にひきこもって過ごしていた。
見かねた夫が「少しでも外に出るきっかけとして、メルカリを始めてみたらどうかな?」と突然提案してくれた。
「え、あのフリマのメルカリ?なぜ?」と疑問に思った。
聞いてみると、どうやら夫の同僚の奥さんが、子育ての合間にメルカリをやっていてお小遣いを稼いでいると聞いたそうな。コンビニや郵便局から配送するから、出品した物が売れたら嫌でも外へ出掛けるきっかけになる、と夫は考えたみたい。
重い腰が中々上がらなかったが、たまたま読んでいたこの本の一節で、よし、やってみようという気になった。
(夫よ、ごめん。はあちゅうさん、ありがとう。)
「流行りのフリマアプリで物を売ることは小さな起業だと私は思います。」「メルカリなら写真を撮るだけで、家にいながら瞬時に店長になれます。商品説明や梱包の工夫、丁寧なやりとりを意識すれば売り上げが変わる。この小さな試行錯誤の積み重ねはそのままビジネスセンスを磨くことにつながります」
「自分を仕事にする生き方」はあちゅう著
メルカリアプリを早速ダウンロードして、出品手順を一通り読んだ。
当時、大量のハンドクリームを持っていたから、新品のハンドクリームを試しに出品してみた。
写真を撮って、説明文を書いた。出品価格は手数料や送料を考えて設定した。(出品価格ー販売手数料10%-配送料金=売上金となります。)
「本当に売れるんかいな」と、恐る恐る出品した。
出品してまさかの5秒で売れた。
自分の出品写真に初めて付いた、赤い「SOLD」の三角フラグ。
秒速で売れ、オンラインの凄さに驚いたと同時に、「早く梱包して送らなければ。。」と焦った。
自分に投げられたボールは早く次へパスしたい性格なので、なるはやで、自宅にある袋に梱包した。
買ってくれた人がいる事に、ありがたさを感じて手書きで感謝のメッセージまでつけた。
まるで自分は素敵な雑貨店AfternoonTeaの店員さんになったかのような気分を味わえた。
梱包が終わった後はムスメをベビーカーにのせ、いざ、発送しにコンビニへ出発。
普段コンビニに設置してある機器に慣れていない私は、モタモタしたらどうしようと不安を抱えながらも、事前にイメージトレーニングしていったので、案外サクサク進んだ。
というか、アプリ上のバーコードを機器にかざすだけでレシートが出てきて、ものすごく簡単だった。
店員さんにレシートを渡して伝票を貼ったあとは、「発送完了」ボタンを押して、ひとまず終了!
アプリ上で「配送状況」が確認できるのだが、購入者さんに届くまで数日間緊張した。
無事に届き、安堵した時に、購入者さんが感謝の言葉と共に星5つの評価をしてくれた。
評価されたときに、売上が立つのだが、何だか初めて初任給を貰ったときの高揚感を思い出した。
大げさだけど、自分が誰かの役に立てた気がしてとっても嬉しかった。
あのとき私が欲しかったのは、他人からの「承認欲求」だったんだと思う。それを満たす一助になってくれたのがメルカリだった。
24時間勤務のお母さん業って、身も心も捧げているのに、1銭にもならない。
お母さんだから、赤ちゃんのお世話をすることは当たり前で、ほめてくれる人は夫以外誰もいない。かわいいムスメが目の前にいるにも関わらず、承認欲求が高い自分に嫌気がさしていた。
メルカリは、自分にとって不要な物が、誰かにとって必要な物になり、誰かから感謝されて、お金にもなる。しかも簡単シンプルな仕組み。
新たな学びや体験ができ、自己肯定感を爆上げさせてくれたアプリだった。(過去形だが今も利用している。)
もし自分と同じような状況の方がいたら、そっとおすすめしてあげたい。