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「できなかった」のではなく「しなかっただけ」

例えば、結婚歴のない人に対して「結婚できない人」。
子どものいない夫婦に対して「子どもができない夫婦」。
学歴の低い人に対して「進学するだけの学力がなかった人」。
出世しなかった人に対して「仕事が出来ない人」。

このような発言をしたり、考え方をしてしまうことが、世の中全般において多い気がしますし、私も言われたことがあります。

私は比較的結婚が早く、そこから10年ほどは仕事をしたり、夫婦で旅行したり…という夫婦2人だけで気ままに過ごす時を経て、30代前半で第1子が生まれました。

その時に久々に会った知人の一言。
「ずっと子どもできなかったもんね。」
傷ついたとかではなく、ただ本当に純粋に驚きました。
やっぱりそう思うんだなぁと。

日本のように、人生において様々な選択肢が用意され、お金を出せばさらに選択肢が広がる社会においては、「子どもがいない イコール 子どもができない」。
よくある考え方なのかもしれません。

本当に子どもができない人も勿論います。
結婚したくても出来ない人もいます。
様々な事情で願いが叶わないことも多くあります。

でも、「あえてしていないだけ」という考え方があることももっと考慮に入れたほうが良いです。

偉大な植物学者の牧野富太郎は、周りからどんなに大学進学を進められても「大学に行ったら研究する時間がなくなる」と敢えて進学しませんでした。

女優の山口智子さんも「子どもを持たない選択をした」と過去のインタビューで述べておられます。

「あえて○○していないだけ」という発言がメジャーになるような世の中になりますように。

#多様性を考える

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