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無題|詩


「無題」

すり抜けていく温もり

理不尽にふる雨の色はなにいろで
放りだされた傘は誰の手に

掴み損ねていた
重なりあう滴たちの垣間に
宿りの里を映しみて

艷た風がふく
荒れた海さがし彷徨う難破船

白い河の流れ
ゆるやかに運ばれていく砂時計

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