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朝のひかりに|詩


「朝のひかりに」

ひとつ咳をした
瞳に映る気がかりな横顔の
ふわり聴こえる笑みに安堵する

どんな言葉も必要などないのだと
それは誰の知らせなどでなく
薄明かりつつむ波の唄に
ふたつの音が重なっていたから

ごめんなさいは欲しくはなくて
ありがとうだけを届けゆく

夜のとばりが明けるころ
吐息のような愛しさが顔をだす

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