何万文字の中から一言でもグサッと刺さるものに出会えたら、その本は読んだ価値超超超ありよ!!!!!
昨日選書サービス2ヶ月目の本が届いた。
毎回何が届くかわからないワクワク。
今月も、知っていたけど自分では買わないだろうなっていう1冊と、全く知らなかったけど最近ボヤッと興味が出始めた哲学書が届いた。
え、なんか心の中ダダ漏れか??ってくらい、絶妙なセレクト。
封を開けた瞬間、嬉しくて無意識に『ニヤアアア』としてしまった。
双子のライオン堂、おすすめです。
さて、今日はそんな選書サービスで先月届いたうち1冊を読み終えたので、感想をつらつら書こうと思います。
読んだのは、大原扁理さんの『なるべく働きたくない人のためのお金の話』。
双子のライオン堂さんの選書サービスは、事前に自分の本棚の写真を送り、そこからいつか必要になるであろう本をセレクトしてくれるというもの。
なんだか誰にも言えない、自分でも気付いていない本心を見透かされたようでとても恥ずかしい。
(働きたくないわけじゃないけど、もっとのんびり生きたいなあとは思うよね)
手にしたお金で、自分はどう生きたいか?
『自分はどう生きたいか?』という問いに、ズバッとすぐに答えられる人ってどれくらいいるんだろう。
私は答えられなかったし、今もずっと悩んだままだ。
人生のテーマを問われているような気がした。
なんのために生きているのか?
なんのために生きていきたいのか?
なかなか普段考えることじゃないかもしれないけど、これがボヤッとしたままだと、結局は日常生活にもその影響が出てくる。
将来は豪邸に住んで、欲しいものが全部買えて、行きたいところにいつでも行けるような生活がしたい人と、狭くてもいいから賃貸がよくて、モノをあまりたくさん持ち過ぎず、スッキリシンプルに質素に暮らしたいっていう人とでは、お金との付き合い方はまるで変わってくる。
(なんかこの考え方自体も世間の「型」にハマってしまってる気がするけど)
私はどうしたいんだろう?
家族を持ったらマイホームっていうのが当たり前のように頭の中にあったけど、それは本当に自分が心から望んでいることなのだろうか?
仕事は週5日で当たり前だと思っていたけど、本当にそうなのだろうか?
毎日終わりのない家事にたくさん時間を費やしているけど、本当にそれでいいのだろうか?
日々を忙しなく過ごしていると、つい見落としてしまいそうなものがたくさんあることに気付く。
「世の中の当たり前」が「自分にとっての当たり前」とは限らない。
てか、限ったら勿体無い気がしてきた。
『本当に自分が望んでいることなのか?』
たまにはフーッと息を吐いて、自分にちゃんと聞いてあげよう。
自由や幸せをお金に依存しない
みなさんは、「自由」と聞いて何をイメージしますか?
買いたいものが買える?行きたいところに行ける?大して働かなくてもたくさんお金がある?
うん、確かに自由だと思う。
でも著者は『この自由の特徴はお金が必要で、お金のあるなしに左右される。』と考えている。
ハッとした。
自由ってひとつじゃないなと。
「自由」になるためには、ある程度「お金」が必要だと思っていたけど、お金がなくても自由だと感じることはあるのかもしれない。
漠然と「お金を稼がないと」「将来のためにお金を貯めておかないと」と不安に思っていたけど、その前にまず「自分にとっての自由とは何か」を考える必要がありそうだ。
いま私が使ったお金がどんなふうに社会に還元されていくのか
こんなこと、考えたこともなかった。
欲しいものがあって、お金を払って買う。それで終わり。
さらにはここ数年はクレジットカード払いが当たり前になっていたため、お金そのもののありがたさとか、価値を感じることも無くなっていた。
いかん。非常に良くない。
最近はエコな取り組みをしている企業が増えたように思う。
モノを選ぶときも、なんとなくエコなモノの方が社会的に良い気がしてたけど、それに加えてそういった企業の商品を買うということは、そのお金がもっと環境に還元されることに繋がるのかもしれない。
そう考えると、「エコだから」「流行りだから」以外に気持ち良い理由で買い物ができる気がした。
お金って払ったらそれで終わり、じゃないんだなあ。
・・・なんて、お小遣いをもらい始めた小学生以下の感想。
最後に
以前読んだ、小川糸さんの『針と糸』にこのような一文がある。
これに加え今回本書を読んで、何だか日々モヤッと頭にまとわりついていた正体がわかった気がした。
事あるごとに、というか特に何もなくても、「次のお給料が入ったら何にお金を使おう?」と毎月当たり前のように考えていた。
高級家具や何万円もする小物や服をサラッと買えちゃうYouTuberを見て、「はあ〜〜〜なんでこんなにお金があるんだ?」と羨んでいた。
同時に、自由に使えるお金が少ない、買いたい時に買いたい物が買えない生活に、嫌気というか、ストレスを感じる自分がいた。
一定期間物欲がスーッと消えるときがあるんだけど、その気楽さといったらもう。
欲しい物を買うためにあーだこーだ計算して疲れずに済んでストレスフリー♪
あれ、私はこんな感覚を求めていたのでは?
物欲があって幸せだと感じる人もいるけど、私は物欲がない方が心地良いことに気付いた。
そしてその物欲も、自分が本当に欲しいと思っているもの以外に、世間の「お金を消費させようとする空気」によって生まれたものも多いにあるのかもしれないと思った。
自分がどうありたいか?
それは自分にとって本当に必要なものなのか?
これらの問いは、モノに限らず、人間関係や仕事、人生そのものに通ずるものだ。
とりあえず、むやみやたらにファッション雑誌やら美容雑誌を読み漁るのは控えてみようかしら。
だって、見たら欲しくなってしまうものでしょ、人間って。
(関係ないけど画像の背景に使った布巾、汚ねえ)
おやすみなさい。