カリンバの旅
熱しやすく、熱すると熱が冷めるまで暴走するわたし。
始めると面白くてカリンバに夢中な今日このごろ。
実は、カリンバに興味を持ったきっかけは別の楽器だった。(何だそれ?)
その楽器というのは『ハーピカ』だ。
ハープを触ってみたいな~というのは理想だったけれど、ハープなんて大きくて高価なもの(100万超えるしねー)買えるわけもないし、置くところもない。ライアーハープもナンチャッテライアーが多くて、何がいいのかわからない。それに、市販のライアーハープは21弦で半音無しってのが多い。
それでいて、木を大きく使うからお値段は結構高い。
別に半音がなくてもいいけれど、半音がないと微妙な装飾音で出てくる半音がなくて、思った感じの響きが出ないような気がするのだ。でも、半音付きの35弦のソプラノライアーでも何十万もする。
続くかどうかわからない趣味のために、何十万も出せるほど、わたしはブルジョアではない。けど・・・ちょっと興味はあって、ヤフオクのウォッチリストに、ずっと「コロイ ソプラノ ライアー 35弦 399999円」が入っている。たまに中古で出品があるけれど、それでも20万くらいはするのだ。
ヘルマンハープとかラップハープも同じく使う木が大きいので高くなる。ヘルマンハープやラップハーブの金属っぽい音がなんとなく嫌いで、そちらにはあまり興味がなかった。
そんなわたしに関連商品としておすすめで出てきたのがハーピカだった。
どんな音がするんだろうと思って動画を検索してみたら、動画を上げているのは何故かカリンバ弾きの人たちばかり。
(いやいや・・・・何で?)
動画をみてわかったことは、ハーピカの弦の配置がカリンバと同じなので、カリンバが弾ければ同じ運指でハーピカが弾けるということらしかった。
聞いた感想はといえば、そうだなぁ・・・弦楽器って弦を弾くひとの手つきとか力加減でも音が変わるものなので、カリンバ弾きの人たちが弾いた音で判断するのもどうかと思うのだけれど、ハーピカは金属弦らしくて、音がチェンバロとか大正琴に近い感じ。(ナイロン弦に替えちゃえばという野心もあったりw)あと、割と音が大きそうな気がしたので、ちょっとアパート暮らしには難しいかなぁと思った。
ま・・・アパートというか、問題は猫と旦那なのだ。
旦那は割と耳がよくて、音楽とかうるさがるので、自分が聞きたい曲もヘッドホンで聴くようにしている。
それと、もうひとつの問題は猫。
猫は耳がいいので、大きな音がするとこたつや布団の中に潜ってしまう。
わたしのために安眠を阻害されるのは可哀想だ。
でも、うちの猫、オルゴールの音は嫌がらないので、もしかしたらカリンバならいけるかも?と思ったのがきっかけだった。カリンバなら初心者向けのものなら2000円位で買える。
やってみて続けられなそうなら、その2000円でやめてしまえばいいのだ。
ということで、買ったのがこれ。
先日の記事でも紹介したものだが、これを購入したあとで、初心者は17キーがいいという話を後で聞いて衝撃を受ける。 笑
でもまあ、真ん中の4本を除けば17キーと同じだ。
ということで、入門本とやらを無視して耳コピで音を拾って単音で曲を弾いてみようと思った・・・・が!ちょっと弾いていても音が足りないw
わたしが好む曲は半音キーが必要な曲が多いのだ。
(移調したらいけるかも?)
と思ったのだが、3オクターブだからねー。(17キーなら2オクターブ半だよ)下手に移調すると上か下のキーが足りなくなる。2オクターブ半って広いように感じるかも知れないけれど、最盛期(何の?)のわたしの声でさえ、2オクターブ半あったわけだから、和音もいれたら3オクターブなんて結構狭い。
駄目だ、クロマチックカリンバほしい・・・。
そこで購入したのがこれ。
えっと、Amazonで12500円+送料だったよ。高っ!買えるかよー!
ってことで中国から取り寄せました。3000円以上安かった。
だって、Amazonで購入したとしても、そもそも中国製だよw
ところが、最初に注文したショップが発送が間に合わなくて勝手にキャンセルを入れてきたー。何でやーー。返金しますって言ってきたときには、注文はCLOSEDになっていた。
キーッ!!
でも、他の店で数百円高かったけど同じものがあったので、何とか手に入れることは出来た。とても綺麗な響きで、乙女チックなカリンバだ。
これは、真ん中の段が17キーカリンバで、上の段はその半音上のキーだ、ということは、FとかCのキーはダブってあるよね。だってBの#はCだし、Eの#はFだもの・・・。
これは、今まで音楽をやってきていない人にはどうかわからないけれど、多少音楽をやってきた者にとっては邪魔でしかない。思い余って上段のFとCのキーを全部抜いてやろうかと思ったけれど、買ったばかりのものを魔改造するのはココロが痛む。
このカリンバ自体17キーが基本と考えて作られているのだ。入口を間違えて21キーから始めてしまったわたしには『まだ』手に余るシロモノだったのだ。
わたしはこのカリンバをメルカリに出品した。
秒で売れた?!
わたしのメルカリ出品歴史上最短の売り切れだった。
そもそも、人気商品だった上に品薄で売り切れ状態が続いていたそうだ。
(手放して良かったんだろうか・・・)
ちょっと後悔。
でも、縁があればまた購入する機会が訪れるだろう。
初めてのクロマチックカリンバで挫折を味わったわたしは、とりあえず17キーカリンバを手に入れて、一応初心者向けの本を買って練習してみようと思った。
ドレミファソラシドが左右に動くのに慣れないといけない。
でも、挫折がコワイわたしは、先日の「駄目でもともとー」なノリで自作カリンバを作ることで17キーカリンバを手に入れた。
そして初心者向けの本で学んでいるけれど、相変わらず耳コピもしてる。
半音だーと思えばそこは脳内再生で、紙にメモしてやり過ごす。
(ちょっとイライラ)
このカリンバ、自作にしてはいい音はすると思うのだけれど、最初に使ったカリンバが21キーだったためか、ちょっとキーが堅くて、長時間使っていると指が痛くなってくる。あと、端のキーはちょっと音の鳴りがよろしくない。まあ、1080円(+ホームランバー)だから仕方ない。
だがしかし、その、イライラに耐えられなくなったわたしは、悪魔のグッズに手を出してしまう・・・。
こいつを5000円で手に入れてしまいました。
ああっ!!もう、こいつは悪魔よ!
もともと中途半端にピアノやらエレクトーンを経験しているわたしには、こいつがものすごく使いやすい。五線譜を目の前に出されたら、こいつで弾くほうが何百倍も簡単。
これがあると、カリンバの練習をしなくなってしまいそう・・・。
(でも、耳コピで譜面起こすなら、これがあると便利なんだよねー。)
ただ、こいつには3つの弱点があった。
まず、横に広い分、カリンバ自体が重いこと。
手に持って親指で弾くってことになると、段々手がしびれてくる。
だから、どこかに置いて両手で弾くことになる。
次に、親指のスライドで和音が弾けないこと。
普通のカリンバ配列では、隣とは3度だから和音になる。だから、親指をスライドするだけで、ドミソとかレファラの和音が弾けるが、このカリンバだと複数の指を使わないと和音には出来ない。まあ、ちっちゃなピアノを弾いている状態だ。
そして、3つ目。実は一番気になったところはここ。
カリンバのキーは同じ金属で留められている。
だから、単音を弾いたときも隣のキーが少し鳴っていることがある。
普通配列のカリンバは、隣のキーが3度だから、鳴っても和音になるのだけれど、こういう一列にキーが並んでいるタイプは、隣のキーと半音しか音が違わない。
高校あたりで真面目に物理を勉強した人ならわかるだろうけれど、近い音で周波数がビミョーなズレを起こしていると干渉して音が気持ち悪くうなるのだ。
だから、本当にきっちりチューニングしないと、気持ちの悪いカリンバになってしまう。更に言えば、横1列を1本の金具で抑えているせいか、チューニングがずれてきやすい気がする。
でも、弾けちゃうのが楽しくて、いつもより、他のカリンバより長く触って楽しんでしまった。・・・。このままじゃカリンバが上達しない。^^;
ということで、このカリンバは耳コピ譜面づくり用ということにした。
で、この「練習にならない」カリンバ以外には、クロマチックは無いという状態になったわたしに、次に悪魔が囁いたのがこのカリンバだ。何と限定特価で販売されていた。
ちょうど3ヶ月位前に、複数のカリンバ系Youtuberが動画を上げていた、スミヤカの41キークロマチックカリンバ・・・は限定販売だったので手に入れられなかったけれど、それと同型の指天使Chill angelsのクロマチックカリンバだ。
ワーイ
このカリンバ、何と木製ではなく竹製だ。本体が軽い。
しかし・・・・3段とも金属で出来ており、頑丈に作られているのでカリンバの上部が非常に重い。(だから、お魚型のスタンドがついているのか)
竹製のカリンバの鳴りはすごく心配だった。カリンバのソリッドタイプに使われる木材はローズウッドやウォールナット、メープル、サベリやマホガニーなど、堅くて密な木ばかりだ。竹で鳴るのかな・・・。
恐る恐る試し弾きしてみると・・・
音がデカい!残響が長い!
ビックリだ。
そして・・・
猫もびっくりしている。弾いている間中、畳んだ布団の間から出てこなかった。(泣)
仕方なく、現在メルカリに出品中。← 今ココ
今のところ、イイネはぼちぼちついているけれど、まだ売れる気配まではいかないかな。セールで買ったとはいえ、大きめのカリンバなので配送は宅配便になるし、メルカリに手数料を1割もっていかれるので、そこを乗せたらAmazon価格と千円ちょっとしか変わらない。
ああでも、これ定価が19000円台だそうだ。(高っ!)
売れなかったら、なんとか策を講じて弱音化して使うことにします。
このカリンバについては、seedsと違って上段の重複キーは省いてあるのだけれど、通常の基本のカリンバが横17キー配列になっているところ、15列の配置なので左端のDと右端のEは上の段の端にある。
そして、そこがまたD#の隣がEになってしまい、半音となっているため、うなってびよよよーんって変な音になっていた。きっちり調律したら、落ち着いたけどね。
とりあえず、家族にストレスになるようでは、家では使えない。
わかったからもう、篭もらないで・・・。
残響が長いってことは、次の音と不協和になったときに、音が汚く混じってしまうということでもある。ピアノでもペダル使いが下手だと同じことが起こるわけだけれど・・・、カリンバの場合は残響を抑える装置があるわけでもないので、残響はキーに直接触って抑えるしかないようだ。
実際に、Youtubeの動画などを見ていても、残響全開で弾いている人も多い。申し訳ないけど・・・ちょっと耳障りだなぁと思っている。
楽器っていうのは、実際に触ってみないとわからないことも多い。これはギターやウクレレでも経験していることだ。だから、触ってみてから買うのがいいのはわかりきっている。
けれど田舎住まいなので、近くの楽器店にカリンバが置いてあるなんてことは、ほぼ期待出来ない。試しに弾いてみてから買うってことが出来ない。通販での失敗を考えると、カリンバの平均価格が低いのは、わたしのような田舎者にはとっても助かることだ。
これも、来月中旬まで売れなかったら、なんとかして残響を抑える工夫をして使うと決めている。でも、いい点をあげるとすれば、41キーながら通常より半オクターブほど音域は広い。うまく使えたら表現の幅が広がる。(表現以前にカリンバ配列に慣れろw)
実は今、最初にseedsの41キーがキャンセルになったところから、入荷しましたがどうしましょう?と打診がある。(前より価格が高いんだけどね)
ああ・・・でもどうしよう。もう一度手にしてしまったら、わたしは確実に魔改造に手を染めてしまうだろう・・・苦笑
というわけで・・・・カリンバの旅は続く。