今日ときめいた言葉127ー「ゴジラはなぜ東京にやって来るのか?」
(タイトル画像は「シン・ゴジラ」公式サイトから転載)
(2024年3月22日付 朝日新聞 「天声人語」加藤典洋氏の言葉ー「さようならゴジラたち」から)
1954年の初出現以来、ゴジラはなぜ繰り返し東京にやって来て、何度も国会議事堂を破壊するのか?あの怪物が暗に意味しているのは日本兵の「亡霊」なのではないか。
ゴジラが南洋の海から現れるのは私たちが死者に向き合っていないからなのではないか。日本兵は祖国防衛のために戦った犠牲者であり、侵略戦争の先兵でもあった。戦後の日本社会はこの二つの異なる側面を「消化」できていないのではないか、と加藤氏は述べている。
78年もナチの残党を追い続けるナチハンターがいるドイツと過去の歴史の不都合な真実を無かったことにしたがる日本。何が違うのかしら?
「もしも新たに映画を作るならば、ゴジラが靖国神社に行くというのはどうか」と加藤氏は書いているそうだが。
シンゴジラの筋書きはどうなっているのだろうか?私は、まだ見ていない。