無料ウェビナー「祝・ampule magazine 創刊!WORLD BEAUTY TOUR 2021」4日間のダイジェスト版をお届け!
みなさん、こんにちは!ampuleです!今日はスペシャル版ということで、こはちゃん&やもちゃんのほかに、Instagramチームのみんなと記事をお届けします。
先日8月30日(月)~9月2日(木)にかけて参加無料・オンライン型のampule magazine 創刊イベント「WORLD BEAUTY TOUR 2021」を開催しました!ご登壇いただいた企業の皆様や、お申込み・ご視聴いただいた皆さまには心より御礼申し上げます。
▼前回のウェビナーのご案内記事はこちら▼
https://note.com/ampule/n/n1e495421c5f4
今回は、スペシャル版として4日間のウェビナーのダイジェストをお届けします!
ウェビナーを見逃してしまった方や、ウェビナーご参加者様にも振り返りとして見ていただけたら嬉しいです^^
※いつもよりボリューミーな内容になっておりますが、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!笑
<<DAY 1 in JAPAN・8月30日(月)>>
過去30年間の美容トレンドを振り返り、日本の美容業界の未来を考える旅をお届けいたしました!
(スピーカー:トレンダーズ株式会社 プランナー/SNSアナリスト 佐藤由紀奈)
まずは、日本におけるBeautyは何が求められているのかを過去・今・未来を解説!
どの時代も、Beautyはカルチャーとコミュニティーと密接な関わりがあるんです。90年代は女性の社会進出・バブル崩壊・阪神淡路大震災等で、バブルゴージャスやJJ・CanCan等の赤文字雑誌が流行るきっかけになり、徐々に生活者がトレンドを作る世の中に変わってきました。2000年代~2010年代では、長引く不況からの“婚活”という新しいブームが起き、“モテ○○”の流行や、“インスタ映え”という言葉が出てきましたが、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
振り返ってみると、Beautyがパーソナライズ化され始めたのはこの時期からなんですね…!
そんな日本のBeautyは今後どのように変わるのでしょうか?
SNSネイティブな若い世代こそ多様性が必要と感じており、情報接触が多くなった分Beautyのパーソナライズ化はより加速していくと考えています。
“自分にあった○○”を求めている人が増えていることから、内容だけでなく、情報の伝え方も今後はパーソナライズ化していく必要がありますよね…!
そんな若年層にとって無視できない変化が起きています。実は、J-Beautyの強みである、品質のよさからくる安心感・信頼性がイメージとして低下の傾向にあるんです。
実際、20代が今後日本の美容ブランドに期待していることは、「肌にも環境にもいい」&「ファッション性」の両立とアンケートでも見えてきています。この2つが今後のJ-Beautyの信頼の“鍵”になってくるのではないでしょうか。
日本は日本にしかない良さを改めて考え、美容業界に携わっている私たちが意識をして、変えていく事がとっても大事ですね。
では・・世界の他の国のBeautyはどのような動きがみられるのでしょうか??
<<DAY 2 in CHINA・8月31日(火)>>
DAY2では「多様性の時代」と言われる中国の美容に関してご紹介しました。
(スピーカー:China Cosmetic Lab 研究員 臼井杏奈
CULTA株式会社 代表取締役/ China Cosmetic Lab 主席研究員 秋山美雪)
チャイナコスメの最新トレンドは「共感できるプロモーション」です。日本よりもターゲットを絞り、より消費者の心をつかむプロモーションが展開されています。
ブランドアンバサダーの人気俳優ワン・イーボの誕生日を「ファンと一緒に」祝うイベントを実施したり、オリンピックの代表チームを「一緒に応援する」広告を出していたり…日本にはあまり見られないプロモーションが近年増えているそうです。特に後者は、来年開催される北京オリンピックまでさらに熱が高まると考えられています。
そしてこれからの注目トレンドとして目が離せないのが「男性美容」。男性もコスメを使うようになった日韓とは異なり、中国ではスキンケアに留まっているそうですが、市場規模は年々拡大しています。アイドルやライブコマースから門が売れる現象が起きており、「顔がいい=稼げる。成功できる」ということから、近年「顔面偏差値経済」という言葉も生まれているそうです(笑)
日本や韓国のブランドも人気ですが、中国のコスメブランドも人気を高めています。ストレスや食習慣から中国人女性の3人に1人が「敏感肌」に悩んでいると言われているそうですが、敏感肌向けのブランドが近年地位を確立しています。日本のブランドでも「キュレル」「フリープラス」といった敏感肌向けブランドは人気とのことでした。
さらに、日本と異なる文化として「成分党」というものがあります。メーカーが発信する情報を鵜呑みにするのではなく、どのような成分が入っているか調べて自分で判断する人のことだそうですが、専用のアプリなどもあり、SNSでも積極的に情報交換が行われているようです。
(成分党については、次回のampule magazineでも取り上げる予定ですのでお楽しみに!)
中国らしい文化も垣間見えましたがいかがでしたでしょうか?特に「顔面偏差値経済」は印象的な言葉で、参加者の皆さんからのコメントも盛り上がっていました(笑)中国で展開していく際は、独自の文化や国民性も踏まえてプロモーションを打っていく必要がありそうですね!
<<DAY 3 in USA・9月1日(水)>>
DAY3では「ありのままこそ美しい」アメリカの美容を考える旅をお届けいたしました!(スピーカー: Cosme HuntJapan株式会社CEO高橋クロエ)
アメリカでは今、日常的にダイバーシティの問題に直面していることで、画一的な美意識ではなく、”ありのままの美しさ”を尊重する流れが定着してきています。
SNSの発達で個人の発信が増え、情報を得られやすくなっていること、また消費者が賢くなってきていることで、表層的にダイバーシティを掲げているブランドは受け入れられず、社員教育など、ダイバーシティにコミットしてする姿勢が求められています。
またアメリカコスメブランドにおいてはアンステレオタイプを体現する動きが多く見受けられています。クィア(自身のセクシュアリティが分からない人や決めていない人、決めたくない人、迷っている人のこと)のコミュニティから考案された化粧品ブランド「Fluide」や歌手のリアーナが手掛ける「FENTY BEAUTY」はすべての人に合う化粧品として人気となっています!
今後アメリカで拡大していくだろう注目トレンドとしては、多様なBeautyを受け入れる志向と成分や環境問題を意識した商品紹介があげられます。
ありのままの美しさが重要視される昨今、画像加工をして美しさを見せることが本質的ではなくなり、ナチュラルなメイクやスキンケアを重視するZ世代が急増しています。
また、情報があふれている現代では、情報の正確性を求められているため、ただ有名なKOLが投稿しているだけでは信頼されなくなってきています。最近は「スキンフルインフルエンサー」という専門知識を持ったスキンケアに特化したインフルエンサーが人気を博しているということです。
日本でも成分系のインフルエンサーさんが注目されているので、それに近しいものを感じますね。
ではアメリカの中でのJ-Beautyはどのようなイメージを持たれているのでしょうか?
アメリカのジャパンブランドといえば、資生堂・SK-Ⅱが広く認知されており、高級で洗練されているイメージが強いです。なので、今後アメリカに進出する際は信頼性・高品質に重きにおくことが重要だと高橋さんは仰っていました。
そんなアメリカにおけるJ-Beautyですが、実はいま追い風が吹いています。「スキニマリズム」といったシンプルなメイク・スキンケアが注目されている中で、J-Beautyのブランドはその親和性が高く、まさに「絶好のチャンス」が到来しているのです!
日中韓比べられることも多くありますが、J-Beautyが得意とする時短オールインワンゲル、悩みにあわせたきめ細かなラインナップなど、アメリカの潜在需要にあっている様子が伺えます。
アメリカの化粧品市場規模は8.5兆円と大きな市場のなかで、「スキニマリズム」をしっかり捉えられれば、J-Beautyの可能性はまだまだ伸びしろがありそうですね!
さて、最終日は韓国の旅をお届けいたします!
<<DAY 4 in KOREA・9月2日(木)>>
DAY4では「アーリーエイジング」など、時代を先行する美容大国韓国の最新トレンドをお伝えする旅をお届けいたしました!
(スピーカー:トレンダーズ株式会社 韓国ビューティーアナリスト 南殷善(ナム・ウンソン))
まずは最新トレンドとして、①ジェンダーレスコスメと②美白NGがあげられます。
2010年代韓国芸能人がメイクをしていたところから、徐々に日常的な男性メイクが当たり前になりました。みんながやっている→勇気をもってやってみようというサイクルが生まれたことが広まった背景になります。
また女性においても10年代序盤まで「白肌が正義」だった認識から、黒い肌の魅力を社会的にも認められる雰囲気が広がり、現在は「美白」という言葉はNGとされ、様々な色のファンデーションが展開されています。
このように韓国では時代を先行する美容トレンドが生み出されているのですが、その理由として、日本の生活者のビューティへの意識の違いがあげられます。
そのひとつが「アンチエイジング」への認識の違いです。日本では年齢があがってからするもののイメージが強いかと思いますが、韓国では若いころからの予防・対策として捉えられています。小学生から化粧を始める傾向が高く、そのころから日焼け止めの重要性を教育されながら育っているので、そのような違いが生まれています。
また韓国コスメ一強のイメージが強い韓国内でも、人気なジャパンブランドも多くあります!例えば、コスメだとCANMAKE、ヒロインメイク、RMK、スキンケアだとshu uemura、SK-Ⅱ、肌ラボ、ナチュリエなどが人気です。
人気の理由は韓国製品にはない繊細なクオリティーの高さ(機能性・コスパの良さ)を持っているというところがあげられます。
例えばshu uemuraのクレンジングは「肌質別スキンケア」発想のメイク落としであり、かつ洗顔料不要で洗顔後の肌状態のよさが韓国の美容好きに支持されています。
こういった点が今度ジャパンブランドを韓国進出する際の大きな強みになると考えています。
最後に
四日間に渡る「WORLD BEAUTY TOUR 2021」はいかがでしたでしょうか?
ampuleとしても初めての開催となり、「J-Beautyをもっと盛り上げられる存在に」そんな想いで実施いたしました。
この四日間が少しでも皆さまにとって有意義な時間・内容となっていましたら幸いです。
ampuleの活動はまだまだ始まったばかり。まだまだ序章に過ぎません…!
どうぞ引き続きampuleをよろしくお願いいたします!
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今日もお読みいただきありがとうございました!
次回はampule代表インタビューについて更新予定です!
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