傘がない
傘がない。一本も。
その事に昨日気が付いた。
春から夏にかけて強迫症の症状が酷くて
記憶がほとんどない。
スーパーやコンビニにきっと忘れて
来てしまったのだろう。
私の傘は何処にいってしまったのだろう。
強迫観念の黒い雨雲がやってきたら、その下で
傘をさしておけばよいということだろう。
強迫観念はなくならない。予期不安は取れないという。
強迫観念の嵐と雨は一生降りやまない。
ならば私は傘が欲しい。
大きくなくてもよい。
立派でなくともよい。
ボロボロでも穴だらけでもよいから
私らしい傘が欲しい。