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傘がない

傘がない。一本も。
その事に昨日気が付いた。

春から夏にかけて強迫症の症状が酷くて
記憶がほとんどない。
スーパーやコンビニにきっと忘れて
来てしまったのだろう。

私の傘は何処にいってしまったのだろう。

鬱の黒い雨雲がやってきたときはその下で傘をさしておけばよい

『生活の発見』12月号

強迫観念の黒い雨雲がやってきたら、その下で
傘をさしておけばよいということだろう。

強迫観念はなくならない。予期不安は取れないという。
強迫観念の嵐と雨は一生降りやまない。

ならば私は傘が欲しい。
大きくなくてもよい。
立派でなくともよい。

ボロボロでも穴だらけでもよいから
私らしい傘が欲しい。

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