強迫性障害、介護職員初任者研修へ②
強迫性障害の治療のため、気持ちを外にそらすべく
わたしはとりあえず働くことにした。
森田療法ではとりあえず尻軽にやってみる
ということを大切にする。
神経症が治ったら行動する。不安がなくなったら
行動するではない。
不安を持ちながら不安のままで行動するのだ。
介護職員初任者研修の直前、私は大きな後悔の中にいた。
また例の不安「眠れなかったらどうしよう…」だ。
そして強迫症の人はいつも最悪の結果を妄想する。
それがあたかも現実のように感じる。
わたしはまた妄想した。
不眠で介護職員初任者研修をぶっちする→
介護業界から追放…。(なんじゃそりゃ(>_<))
実際どうなったかというと、
大きな不安を持ちながら新幹線に乗り
ホテルに到着。古いビジネスホテル。
暗い気持ちでドアを開けると…。
なんと!高級マッサージチェアがあるではないか。
私は自分が不眠症であることも忘れ
高級マッサージチェアを使い倒し、
数年ぶりに一人で外食をし、好きなテレビを満喫。
そうだ!明日眠れず研修に行けなかったらどうしよう
と睡眠薬をいつもより沢山飲んだら
朝だった…。
介護職員初任者研修はインドネシアの人が数人
いたり、DVDが感動的だったり、先生が
すごくよかったり、勉強が案外面白かったり
「介護って素晴らしい仕事だあ」と
すっかり洗脳?されてしまった。
(本当に良い研修でした)
今回思ったのは、強迫性障害の人が
恐れていることは事実よりもずっと大げさだということ。
事実はもっともっと簡単で悪くないってこと。
「案ずるより産むがやすし」ってこと。
7月には「もう死ぬしかない」って
思っていた私が
10月にはインドネシアの人と
介護のDVDを見ながら感動して
泣いている。
気持ちは変わるんだなあ。
気持ちは流れていくんだなあ。
だから今死にそうに辛くても
生きていた方がきっといい。
そう思う。