国際バカロレア教育(IB教育)とは!?(前編)
こんにちは!ヒロです。
私ごとですが、今年3月に高校を卒業し、4月から晴れて大学に進学することになりました。そこで今回は、私が高校3年間受けてきた教育システム
「国際バカロレア教育(以下IB教育」について、前編と後編に分けて書いていきたいなと思います。
前半戦は、IB教育の概要と特徴です🔥
(この記事にはIB教育への主観的な意見も含まれています)
~この記事はこんな人におすすめ~
1.中学生で進路を悩んでいる方
2.小中学生の子の保護者の方
3.教育に関心のある方
4.現在IB教育を受けている方
などなど
1.国際バカロレア教育(IB教育)とは何か
「国際バカロレア教育(IB教育)」という言葉を初めて耳にした方もいらっしゃると思います。IB教育とは何かというと・・・
スイスのジュネーブに本拠地を持つ、世界150カ国以上で行われている国際的な教育システムです!
より詳しく、文部科学省のIB推進コンソーシアムによると、
国際的に通用する大学入学資格(IB資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通のIB試験、IB資格の授与等を実施しています。
引用元)https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/
つまり、IB教育を受けて試験に合格すると、IB資格を手に入れることができるわけです。この「IB資格」は、アメリカやイギリスなど、世界各地の大学にファウンデーションを介さず直接入学できるチケットでもあるのです!
(大学ごとに入学要件が異なるので各々でチェックが必要です。)
どんな大学に進学できるのか、、、その例を挙げると、、、
アメリカ
・カリフォルニア大学バークレー校
・ペンシルベニア大学 など
イギリス
・マンチェスター大学
・インペリアルカレッジ ロンドン など
オーストラリア
・クイーンズランド大学
・シドニー大学 など
名門大学を例に挙げましたが、このようにIB資格を持つことで、世界の名だたる大学への直接進学の可能性も開けるわけです✨
さらに詳しく見たい方は、下記のリンクから見ることができます↓
https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/entrance-exam/
2.どんなカリキュラムなのか(教育内容)
「IB教育って一体何を勉強するのぉ~?」
なんて思ってる方も多いんじゃないでしょうか??
確かにIB教育のカリキュラムや教育方針は独特です。そこで、何が特徴的なのか、2つ紹介します~
①少人数制で、ディスカッションが多い
これは、IB教育最大の特徴です。IB教育は、IB教育が目指す学習者像の一つである「コミュニケーションができる人」や「考える人」に学習者を育成できるように、一人一人が自分の意見を持つことが必須となるような環境、即ち「少人数制」を取り入れているのです。
上記のような学習者像を目指しているため、国語(日本語)や歴史などの授業でもディスカッションが多く行われます!
②コア科目(EE、CAS、TOK)
これは、IB教育独自の教育カリキュラムです。EEとは課題論文、CASとは課外活動、TOKとは知の理論という意味です。
EE(課題論文)
IB生となると、EEの執筆が義務となります。EEでは、日本語の場合は8000字での論文執筆が求められます💦
大変ですが、自分の興味関心に合わせて研究課題を設定し、好きなだけ探究することができます!
周りの友達は「めんどくさいなぁ」と言いながら執筆してたり。でも個人的には執筆する時が至極の時間となってました。
好きなことを好きなだけ探究する幸せを知った機会にもなったのです( ´∀` )
CAS(課外活動)
課外活動も自身の興味関心に合わせて活動することができます
例えば、バスケが好きなら1年間バスケの練習をしてみたり、ゴミ拾いが好きなら、ゴミ拾いボランティアを結成してみたりなどなど、、、
自分の興味を「実行」に移す機会になるというわけです!
TOK(知の理論)
最後に紹介するのはTOKです!おそらくこれが一番独特なのでは??
TOKの授業では主にディスカッションを行います。どんなことを議論するのかというと・・・
「知識はどの程度正確に伝達が可能なのか?」
「科学的知識はどの程度普遍的であると言えるか?」
などといった問いです!!
一見難しそうですが、議論を重ねていくうちに少しずつ問いの意図が理解できるようになっていく感じです
IB教育では、上記のような問いに対して、議論の参加者全員で考えることを繰り返すことで「コミュニケーションができる人」や「考える人」、その他IB学習者像の一つである「心を開く人」(尊重できるみたいな意味)を育成していくのです
また、上記のような問いには「答えがない」と思われがちですが、答えが「ある」「ない」ではなく、「どのように答えを導き出すか」という過程の部分が非常に大切になります。その過程においては、主観にとらわれることない姿勢や物事を批判的に捉えることも大切です。
つまりTOKで、論理的思考や批判的思考も鍛えることができるのです!
3.まとめ
いかがでしたか?前編は、IB教育の概要と特徴を説明しました。この記事だけだと説明不足な部分もあると思うので、詳しく知りたくなった方は、IBコンソーシアムのホームページにアクセスすると良いですよ(^^♪
後編は、実際に学んでみてどうだったか、メリットとデメリット、感想を書いていきます!この記事が良いと思った人もそうでない人も、いいね、フォローしていただけると幸いです!